広島−巨人 自ら誕生日を殊勲打で飾った広島・堂林は菊池(左)と天谷(右)にパイの洗礼を浴びる=マツダスタジアムで(久野功撮影)
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◇広島5−4巨人
広島が逆転勝ちした。2−4の8回2死無走者から安打と死球で一、二塁とし、会沢、代打小窪、堂林の3連続適時打で3点を奪った。4番手の横山が今季初勝利。2回に先制した巨人は継投で逃げ切りを図ったが、山口が誤算だった。
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最高の誕生日になった。広島・堂林は一塁に走りながら、手をたたき、力強くガッツポーズをつくった。8回、2点差を追いつき、なお2死一、三塁。山口から決勝の勝ち越し中前打を放った。「メチャクチャうれしいです。みんながつないでくれたので、打てて良かった」と声を弾ませた。
8回は2死走者なしから梵、田中が出塁し、会沢と小窪の連続適時打で追いついた。そして堂林。2球で追い込まれながら粘った。8球目。見逃せばボールの低い直球を中前にはじき返した。
故郷の愛知県から、お盆休みを利用して父・幸夫さん、母・弘美さんが観戦に訪れていた。お立ち台で少し声を詰まらせた。「23年前のこの日に生まれました。両親が愛知から来てくれたので、この場を借りてありがとうと言いたいです」。スタンドからの温かい拍手がうれしかった。
監督通算300勝を達成した野村監督は「辛抱して使っている。たまには打ってくれないとね。見たことないような上手な打撃でした」。冷静な口調に喜びを込めた。
この日は4打席目までノーヒットだった堂林。「こんな感じで波は大きい。それでも使ってくれる監督に感謝している。この気持ちは忘れずにやりたい」
両親だけではなく、監督の節目も飾る、記念打となった。
これまで「誕生日にいい思い出がない」と話していたが、これできっかけをつかんだ。お立ち台では最後に「頂点しか目指していません」と、チームの総意を代弁した。チームは6カードぶりに勝ち越し、巨人とのゲーム差は3。23年ぶりの優勝へ、プリンスが再びチームを加速させる。 (山本鋼平)
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