死者1100人突破!エボラ出血熱について知っておくべき3つのこと

2014年08月18日 15時14分

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123RF
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西アフリカで猛威をふるうエボラ出血熱。感染による死者は1100人を超え、今後さらに増加するとみられている。

感染すれば、致死率は90%といわれる恐ろしいこの病気は、どうしたら防ぐことができるのか。また、日本でも広まる可能性はあるのだろうか。

エボラ出血熱について今知っておくべき3つのことをまとめた。

1. そもそも”エボラ出血熱”って何?

まず心得ておきたいのは、エボラ出血熱は症状のある患者や動物の体液(血液、分泌物、吐物、排泄物)と接触することにより感染が拡大する病気で、一般的に症状のない患者からは感染しないということ。また、空気感染もないとされている(ただし飛沫感染は否定できない)。

なお、今回の流行の原因は、ギニアの2歳児がウイルスに感染したコウモリと接触したためとみられている。

■致死率は6割ほど

感染した場合の致死率は90%だと言われているが、これは一切の治療を受けない場合の数値で、実際はもう少し低く60%程度。ただし、日本など医療体制の整った地域での致死率はこれよりも格段に下がるとされている。

■日本で広まる確率は極めて低い

万が一日本国内で感染者が出たとしても広まる可能性は極めて低く、現状日本国内にいる分にはそれほど神経質になる必要はない。

2. 感染しないための予防策

感染の可能性がある人や動物の血液、体液に触れないことが最も重要。体液が付着した衣服やベッドシーツ、注射針などにも要注意。

また、流行地域にいる場合は、動物や生肉との接触を避け、感染により死亡した人の遺体に触れることが要される葬式や埋葬には参列しないように。

■基本的な衛生管理で回避可能

基本的には、こまめな手洗いなどの衛生管理で感染の危険を回避することができるほか、日頃の健康状態が良好な人は感染してもより回復が見込めるとされている。

3. 感染した際の治療法

感染すると2~21日の潜伏期間の後、突然の発熱や頭痛、倦怠感、関節痛、筋肉痛、咽頭痛などインフルエンザに似た症状が現れる。発症から4~7日が過ぎると、嘔吐、下痢、胸部痛、吐血といった症状に見舞われ、末期になると外出血・内出血が起き、昏睡状態に。その後、出血性ショックから死に至る。 

■特効薬はナシ。施されるのは対処療法

残念ながら現在のところ特効薬はなく、対処療法のみ。そのためもしも感染した場合は、

  • 下痢による脱水を防ぐため水分と電解質をしっかりと補給する
  • 呼吸困難になるケースもあるので酸素マスクを装着する
  • 血圧の変化を注意深く監視する(急激な変化は深刻な感染のサイン)
  • 出血性ショック死を防ぐため輸血する
  • その他の炎症などを治療する

といった治療がおこなわれる。

■頼れるのは未承認薬ZMapp?

エボラ出血熱の未承認薬としては、アメリカのマップ・バイオファーマシューティカルが開発したZMappと呼ばれるものがあり、米疾病予防管理センターによれば、これを投与した感染者は回復に向かっているとのこと。

ただし、量が十分ではないため、西アフリカの国々に提供されるかは現在のところ不明。

■ワクチンも安全性試験へ

また、カナダのニューリンク・ジェネティクスやイギリスのグラクソ・スミスクラインは、それぞれが開発したワクチンの人間を対象とした安全性試験を近々開始すると発表。

ただし、それらが実際に使用可能かどうかを判断するのに必要なデータが集まるのは、まだ数ヶ月先になるとのことだ。

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