[PR]

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、沖縄防衛局は18日午前、辺野古沖の埋め立て予定地で海底ボーリング調査を始めた。10年前には反対派の激しい抗議で調査は中止に追い込まれたが、国は今回、警備を強化して抗議活動を抑え込んだ。普天間の移設計画が浮上した1996年以降、初めての海底掘削となる。

 ボーリング調査は、埋め立て本体工事の設計に必要な海底の地質データを得るため、直径6~11センチの穴を数十メートル掘る。海底16地点、水際の陸上部5地点で予定されている。

 18日は、海上に設置してあったボーリング作業の足場となる台船に機材を取り付ける作業が朝から行われ、午前11時ごろ、ボーリングの機械が海底に打ち込まれて掘削が始まった。