NOBORDER

  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • Pocket

特別インタビューや未公開映像が満載!遂に販売開始!ニューズオプエドDVD

【上杉 隆】

日本を考える夏 遺族会の悲願 靖国再考2009(文・写真/上杉隆)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

uesugi240815-1

麻生首相の言葉からも、歴代の首相がそうであったように靖国問題を争点化したくないという思惑しか感じられない。選挙が近いからといって、国民・国家の根幹の問題に、都合よく蓋をするのは到底看過できない。今年(2009年)の終戦記念日に靖国神社を参拝した首相経験者は、小泉純一郎氏と安倍晋三氏のみである。

そもそも日本遺族会は、終戦記念日の首相の参拝を求めてきたわけではなく、春秋の例大祭での参拝を望みつづけてきた。

だが、ここではそのことは置いておこう。日本遺族会の方針が、内閣総理大臣の英霊への顕彰であることは間違いなく、時期の差異はそれほど問題視していないからだ。むしろ、遺族会が警戒しているのは、鳩山由紀夫民主党代表の語る次の提言である。

「国立追悼施設の建設については、具体的にどこまで詰められるかという問題があるのかもしれません。しかしながら、無宗教で、どなたでも、わだかまりなくお参りできる追悼施設が必要だという考えに変わりはありません。民主党が政権を取ったら、できるだけ早く作って参りたいと思います」

じつは麻生首相も無宗教の追悼施設建設を望んでいる。首相になる前、靖国の無宗教化の考えを雑誌に寄稿したりもした。いずれにせよ、今回の総選挙の結果がどうであれ、靖国神社の問題は大きく動く可能性がある。

前へ 1 2 3 4 次へ

TOP

ニューズ オプエド

ニューズ オプエド
ただいま放送中

読み込み中...
-->