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【スポーツ】

<首都スポ>東海大望洋・峯尾 逆転負けでも魅せた

2014年8月17日 紙面から

東海大望洋−城北 3回表東海大望洋2死一、二塁、峯尾が右前にこの日2本目の適時打を放つ=甲子園球場で(潟沼義樹撮影)

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◇全国高校野球選手権(第6日) 城北5−3東海大望洋

 房総のスーパー1年生捕手は初戦で涙をのんだ。夏は初出場の東海大望洋(千葉)は3−5で城北(熊本)に逆転負けして、甲子園初勝利はならなかった。千葉大会全試合にマスクをかぶり、打率3割7分9厘でチームを引っ張ってきた峯尾京吾捕手(1年)は五番捕手で出場。初の甲子園で2安打2打点したが、勝利に結びつけられず、来春センバツ以降の雪辱を誓った。千葉県勢の初戦敗退は2年ぶり。

 初めての甲子園は次打者サークルで終わった。東海大望洋ナインは、ベンチ前で泥のようになった土を集めていたが、峯尾は持ち帰らない。「ここに来られたのはすごい幸せ。もう一度、ここに来て暴れたいと思います」と口元を引き締めた。

 雨の中で攻撃した立ち上がりに、左翼線ぎりぎりに入る先制打。追いつかれたあとの3回には、今度は引っ張って右前に転がす勝ち越しタイムリー。1年とは思えない打撃でチームを引っ張った。守備では断続的な雨の中、市原ポニー時代からバッテリーを組む原田、右肩に違和感があった3年生エースの宇津木の両先輩を好リードしていたが、8回に試合をひっくり返された。1死満塁、1ボールから同点スクイズを決められ、さらに逆転二塁打を許した。峯尾は「同点にされて、いっぱいいっぱいになって、いつものような強気のリードができなくなった」と自分を責めた。

 春先から起用され始め、この夏は背番号2。グラウンドでは上級生にも遠慮がない強気の1年生も、食事のときには先輩にご飯をよそったり、飲み物を運んだりの普通の1年生。最初に野球を教えてくれたのは、東都大学野球の大正大で外野手などでプレーした父・仁さん(40)。その父が、神宮で2本塁打した試合のビデオは何度も見た。「こういうふうになりたいという憧れであり、目標です」

 大舞台で2安打2打点したものの、この日アルプス席に来られなかった父に胸を張って報告はできない。「2本打ったけれど、まだまだだと思う。芯でとらえた打球が野手の間を抜けなかった」と反省が口をついた。2010年センバツ以来の甲子園で東海大望洋はまたも白星を飾れなかったが、スタメン出場した下級生の峯尾らが、勝利の校歌を歌いに来る。 (小原栄二)

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