【日本ハム】大谷、最多149球も8四球!10勝4戦連続お預け
◆西武3―3日本ハム=延長12回規定により引き分け=(17日・西武ドーム)
日本ハムの大谷は、西武戦(西武D)に今季10勝目をかけて登板したが、1回中村に3ランを浴びるなど7回3失点。8四球、149球はともに自己最多で制球に苦しみ、2ケタ勝利はまたもお預け。西武のルーキー森は延長12回2死無走者で代打で登場も四球を選び、高卒新人史上初の4戦連続本塁打は次戦へ持ち越しとなった。
最低限の仕事は果たしたが、試合後の大谷は厳しい表情を貫いた。7回、自己最多の149球を投げ4安打3失点と粘投も、同点で降板し勝ち星はつかず。初回1死一、二塁では中村に3ランを浴び、自身10試合ぶりの被弾を許した。2回以降も毎回走者を許す展開でリズムに乗れず。「全然ダメでした。今日の投球だったら点も入らないし、僕が野手でも守りたくない」と、反省の言葉を並べた。
制球に苦しみ続けた。3回以外は毎回四球を許し、自己最悪の8四球。直球が決まらず、決め球のフォークも2度の暴投を記録するなど、乱れた。厚沢投手コーチは「この前よりマウンドの前の部分が削れていた。傾斜がめちゃくちゃ変わっていた」。2試合で両チーム計45四死球を出した要因を挙げ、右腕をフォロー。大谷は「そこは言い訳にはならない」としたが、マウンドが制球に影響した面もあった。
要所を締める、いつもの実力は発揮した。同点に追いついてもらった6回。1死二塁で迎えた脇谷の打席では、115球目にして、この日最速の159キロを計測した。「球数は増えていたけど、尻上がりはいつものことなので」と、終盤の勝負どころではギアを上げ、試合は作った。
7月16日の西武戦(旭川)で9勝目を挙げて以来、後半戦はこれで4戦連続、約1か月白星なし。球団では、06年のダルビッシュ以来の2ケタ勝利到達に足踏み状態が続いている。「今日は相手が甘い球を打ち損じてくれた。抑えた感覚はない」と背番号11。次回登板予定は24日の西武戦(札幌D)。試練を乗り越え、節目の勝利をつかみ取る。(後藤 亮太)