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過激派、日本人拘束か ネットに尋問映像「ハルナ・ユカワ」名乗る

 外務省は17日、シリア北部アレッポで日本人男性とみられる人物が、イラクやシリアで活動する過激派「イスラム国」に拘束された可能性があり、確認を急いでいると明らかにした。共同電によると、安否は明らかになっていない。

 インターネット上では男性を武装勢力が尋問する映像が17日までに公開され、男性は英語で「私の名前はハルナ・ユカワ」と名乗った。男性は地面の上に寝かされ、顔の一部からは流血。武装勢力側に髪をつかまれ苦しそうにあえぎ、「おまえはどこから来たのか」などと尋問する武装勢力側に対し「仕事だ。写真を撮りにきた」「半分ジャーナリストで半分医師だ」などと説明。周囲を取り囲んだ武装勢力メンバーが「なぜ銃を持っているんだ」と厳しく詰問した。

 ヨルダンで業務を行っている在シリア日本大使館当局者はシリアでの拘束について武装勢力側からの殺害の脅迫や身代金の要求は「承知していない」とした。拘束されたとの情報が日本政府に入ったのは16日という。政府筋は「日本政府としての対応を検討中」としている。外務省は16日にヨルダンの首都アンマンに現地対策本部を立ち上げ情報収集を進めている。

 イスラム国はイスラム教スンニ派の過激派組織。イラクで04年に日本人旅行者を殺害した国際テロ組織アルカイダ系組織などがつくった「イラク・イスラム国」が母体。内戦下のシリアで台頭し、アルカイダとの関係は今年断絶された。

 アレッポでは12年8月、内戦状態が続くシリアを取材していた日本人ジャーナリストの山本美香さんが政府軍と反体制派の戦闘に巻き込まれ死亡している。

 イスラム国に関してはシリア人権監視団(英国)が16日、過去2週間でシリア東部デリゾール県の地元部族の700人以上を殺害したとの情報を明らかにしている。イスラム国は住民を襲い、首を切断するなどした。

[ 2014年8月18日 05:30 ]

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