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身近に残る戦争の爪痕を見学
8月15日 19時17分

終戦の日の15日、身近に残る戦争の爪痕を見学する催しが名古屋市で開かれました。

この見学会は、10歳のときに終戦を迎えた名古屋市の大島良満さん(79)が毎年行っているもので、25回目のことしは親子連れなどおよそ10人が参加しました。
参加者はまず、終戦の年の3月に落とされた爆弾で亡くなったおよそ200人を弔う地蔵や、慰霊碑がある名古屋市北区の寺を訪ね、大島さんから「戦争は住んでいる場所が戦場になるということだ」と説明を受けました。
このあと、戦争の爪痕が身近に残る場所を見て回り、名古屋市役所の前では、戦時中に松ヤニを取るために大きくえぐられた痕がある松の木の幹を見学しました。
当時はマッチが不足していたため、着火剤として松ヤニが使われていて、この場所にはこうした痕のある松の木が街路樹として6本残っています。
参加した小学4年生の男の子は「戦争が起きると爆弾が落とされて多くの人が亡くなります。戦争は本当に怖いと思いました」と話していました。
見学会を主催した大島さんは「名古屋も戦争の被害が大きかったので、体験した私たちが平和の大切さを伝えていかなければいけない」と話していました。

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