由伸「初球から積極的に」適時打!2戦連続マルチ

2014年8月17日6時5分  スポーツ報知
  • 6回2死一、三塁、右前適時打を放つ高橋由

 ◆広島12―2巨人(16日・マツダスタジアム)

 敗戦の中でも、高橋由の天才的なバットコントロールがキラリと光った。2点を追う6回2死一、三塁。初球の内角低めのストレートを鮮やかに右前にはじき返した。「2死からのチャンスだったので、自分で流れを切らないようにと思っていた。初球から積極的に振りにいけた」。代名詞とも言える“初球打ち”で1点差に詰め寄り、赤ヘルファンの肝を冷やした。

 39歳のバットが止まらない。広島戦は初戦に続くマルチ安打。ここ5試合連続でスタメン起用されているが、この間は計17打数7安打5打点と、猛暑を吹き飛ばすスイングの鋭さだ。2位・阪神、3位・広島と続く上位対決にも、泰然自若の姿勢だ。「まだ先は長いからね。意気込み過ぎず、自分たちのできることをしっかりやるだけだよ」。試合前は、屋外でランニングをこなし、トレーニング用のシャツを汗びっしょりにしながら、体のキレをつくった。

 8回の守備では珍しいミスもあった。2死満塁から梵の左翼への飛球を照明が重なって見失った。何とかグラブに当てたものの、ダメ押しの走者一掃二塁打とした。「(照明?)いや、それは別に…」と言い訳はしなかった。気持ちを切り替え、勝ち越しをかけた3戦目に臨む。(太田 倫)

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