【DeNA】梶谷V弾!「筒香見てた?」13日激突かわいい後輩に思い届け
2014年8月17日6時2分 スポーツ報知
◆DeNA8―2阪神(16日・横浜)
きれいな弧を描く打球に、後輩への思いが乗った。「筒香の分も頑張ろうと思った。あいつの顔が浮かんでくるので。筒香、見てた? ホームランです」と笑みを浮かべた。初回1死一塁、梶谷が秋山のカットボールを仕留めた。7月11日のヤクルト戦(神宮)以来、25試合ぶりの10号2ラン。2年連続2ケタ弾で、阪神戦の連敗を7で止めた。
13日の中日戦(ナゴヤD)で飛球を追い、筒香と激突した。筒香は後頭部を打ち、救急車で搬送され、その後、脳しんとう、頸椎(けいつい)しんとうと診断された。梶谷は最も近くで見ていた。14日には中畑監督らと見舞い、指揮官の配慮で2人きりの時間をもらった。
面会し、涙を浮かべながらも会話した。「(筒香とは)親しいから余計に心配で。お互い、ウルウルきてたのかもしれませんね…」。食事に行くのも、練習でキャッチボールするのも一緒。「ごめんな」と言うと、ベッドの上から「気にしないでください」と返された。ただ切り替えられず「1人でいるのが嫌で、誰かと話していたかった」。最近2試合は8打席で6三振。3回1死三塁では三塁打を放ち、精神面の影響を消し去った。
試合後には、登録抹消中の大砲からLINEが届いた。ヒーローインタビューの風景を撮影した画像に「ブサイク」のメッセージ付きだった。「気持ち的に楽になった。まだまだ(上位に)食らいついていきたい。あいつの心配にならないようにプレーしていきたい」と3番打者に笑顔が戻った。中畑監督は「背負っていたものから解き放たれたんじゃないかな」と安心した。(長田 亨)