“肉食系美女”中西美帆、海老蔵喰った!映画「喰女」23日公開

2014年8月17日6時4分  スポーツ報知
  • 昔の邦画を好んで見る。「若尾文子さん、岸惠子さんにもあこがれます」と話した中西美帆

 映画「喰女―クイメ―」(三池崇史監督、23日公開)で歌舞伎俳優・市川海老蔵(36)演じる主人公を“襲う”準ヒロインを、若手成長株の女優・中西美帆(25)が大胆な芝居で好演している。初めてのラブシーンでは、迫真のあまり、海老蔵をどぎまぎさせたほど。“男を喰う”肉食系の女を演じた中西はどんな素顔の持ち主で、この役を演じる上で何を思い、何を考えたのかを聞いてみた。(内野 小百美)

 「喰女」は「四谷怪談」をモチーフに、現実と虚構の世界が交差しながら展開していく愛憎ホラー劇。あの海老蔵に迫る役どころに「ふだんの自分に肉食系的な部分はない」と驚きつつ、三池監督からは「動物的に」とアドバイスされた。初めてぬれ場も経験。何度も勇気が試される役だった。

 「自分なりに、大きな獲物を捕らえる感じなのかな、と解釈して。戸惑いも迷いもすべて消えて積極的に。自分にないはずの感情を演じる。すごく不思議で新鮮ですね」

 迫真の演技に、海老蔵もたじろぐほど。おそらく、まだ中西を知らない人が今作を見れば、彼女自身が、そういう肉食系女子だと勘違いする人も多いに違いない。「もし本当に、そう思ってくださったら、むしろうれしい。“勝ち”じゃないですか」

 海老蔵に対して「やっぱり、すごい人だな」と驚くことがあったという。

映画でこれほど大きな役は初めてで「何とか監督の期待にも応えなければ」とプレッシャーとも闘っていた。

 「撮影中には何度かへこむことも。隅っこで誰にもバレないように落ち込んでいたのですが、海老蔵さんはすぐに察知されて。くすっと笑える一言をさりげなくおっしゃって元気をもらったり。優しい方だなぁと思いました」

あこがれ柴咲コウ 撮影中、たまたま時間が空いたため、海老蔵、柴咲コウ(33)と3人でディズニーランドに行ったという。中西はこの作品で柴咲とは恋敵的な関係のため、あえて距離を置いて接するようにしていた。

 「本当は、あこがれの女優さんの一人。すごくいろんなお話を聞いたりしたかったんですけれど。でもディズニーランドは楽しかった。乗り物にはひとつしか乗れなかったですけどね」

23歳女優デビュー 女優デビューは23歳といまの時代では遅い方。16歳のとき。映画好きの父から昭和を代表する女優・原節子(94)の生家が自宅近くと聞き、がぜん興味がわいた。この世界にいざなった父だが、両親は芸能界入りに「危険だから」と猛反対。諦めようとしない娘に「何か資格を取ったなら」と条件を課す。もともと好きな料理を生かし、調理師免許を難なく取ってしまった。

 「女優として遅いスタートに正直、焦りを覚えた時期もあります。でも結局、焦っても仕方がない。本当は、とことん映画にこだわりたい。でもいまは、ひとつひとつの役をどこまでも丁寧に演じることに集中したい」。本当は肉食系でない本人のために言うと、好みの男性は「役所広司さん。セクシーでどこかかわいらしい一面のある人」とのことだった。

 ◆中西 美帆(なかにし・みほ)1988年12月5日、兵庫・神戸市生まれ。25歳。7歳から横浜市で育つ。2011年「神様の女房」(NHK)で本格的に女優活動をスタートさせる。近作にドラマ「東京が戦場になった日」(NHK)、映画「永遠の0」、ドラマ「続・最後から二番目の恋」など。特技は料理。趣味はピアノ、乗馬、登山。身長163センチ。血液型B。

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