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クリミア併合を例に北方領土問題を解説 和歌山

ニュースカテゴリ:地方の和歌山

クリミア併合を例に北方領土問題を解説 和歌山

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 ■返還要求県民会議が研修会

 北方領土返還要求運動和歌山県民会議の34回研修会が2日、和歌山市の県自治会館で行われ、県内の自治体職員ら約80人が参加。返還を目指す上での政治的問題などについて認識を深めた。

 研修会では、ロシア外交に詳しい元杏林大教授の斎藤元秀氏が「ウクライナ危機と北方領土問題の展望」をテーマに講演。斎藤氏は、今年3月にロシアがクリミアを併合したことを例に挙げ、「プーチン大統領は日本の北方領土に対しても同じことをしようとしている」と懸念を述べた。

 さらに、プーチン大統領が掲げる2島返還論に関しては「日露間で『引き分け』で解決しようという考え方で、日本に戻るのは歯舞、色丹の2島のみ。しぶとい姿勢を見せている」と警戒感を示した。日本の対露政策については「ロシアは駆け引き上手。政府は弱気にならず、作戦をしっかり練って、日本外交の素晴らしさを見せつけなければならない」と指摘した。

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