井上
「自動車を運転していて、自転車が飛び出してきて、ひやっとした…。
そんな思いをされた方、いらっしゃると思います。」
大越
「きっといらっしゃると思いますよね。
そうした自転車との衝突事故を防ぐための、車の技術開発というのが相当、進んできています。
数年のうちに、エアバッグなどと同じように、車に搭載されるのが当たり前になるのではないかと、予測する声もあります。」
井上
「自動車を運転していて、自転車が飛び出してきて、ひやっとした…。
そんな思いをされた方、いらっしゃると思います。」
大越
「きっといらっしゃると思いますよね。
そうした自転車との衝突事故を防ぐための、車の技術開発というのが相当、進んできています。
数年のうちに、エアバッグなどと同じように、車に搭載されるのが当たり前になるのではないかと、予測する声もあります。」
児林
「スウェーデンの自動車メーカー、ボルボの新技術発表会です。
キーワードは“セーフティー”、事故防止です。」
自転車に乗って登場した、ボルボ・カー・ジャパンのアラン・デッセルス社長。
今回の新技術がターゲットにしたのは、この自転車です。
自転車が前に飛び出してきても、自動的にブレーキがかかり、衝突を回避できるというものです。
ボルボ 安全技術担当 シニアマネージャー ヤン・イバーソンさん
「自転車との事故は、改善の余地がある。
衝突回避システムを搭載した車を今後、中核商品にしていきたい。」
核心:切り札は”衝突防止”
新技術を搭載した車には、カメラと赤外線の装置。
それに、レーダーが取り付けられています。
車の前の物体を検知し、距離が急に短くなった場合に、自動的にブレーキをかける仕組みです。
道路脇を走る自転車が突然、車の前に飛び出してくると…。
警報音とともにブレーキがかかり、車は止まりました。
歩行者より動きが速く、これまで難しかったという自転車の検知。
情報の解析速度を上げることで、車と自転車の速度の差が時速15キロ未満など、一定の条件のもとで可能になりました。
この安全装置を20万円で、車に搭載できるようにするということです。
こうした新技術が開発された背景には、車と自転車の事故の件数が、高い水準で推移していることがあります。
去年(2012年)1年間に起きた車と自転車の事故は、11万件余りに上っています。
仕事で車を運転
「1日1回ぐらい、ひやっとするような場面ある。」
仕事で車を運転
「住宅街とか回るところが多いので、横から(自転車が)ぱっと出てきたりするし、夜は、特にライトつけていない人多いので、怖い。」
児林
「自転車にぶつからない衝突防止。
日本でも、すでに実用化されています。」
富士重工業では、自動的にブレーキがかかる機能を搭載した車を、3年前から販売しています。
前方に、2台のカメラ。
そのカメラの映像です。
映像を解析して、対象との距離を把握。
ぶつかる恐れがあると判断すると、ラインが、このように赤くなります。
児林
「今、ブレーキ踏んでいないんですが、衝突防止が助けてくれました。」
この装置を、およそ10万円で搭載するなどした結果、昨年度の販売台数は、およそ7万台。
前の年に比べ、およそ2倍に伸びたといいます。
来店者
「私もいい歳になったから、一番ですね、安全性がまず一番。」
来店者
「自転車にも反応して、止まる時は止まるし。
100%任せるわけにはいかないけど。」
こうした衝突を防止しようという技術。
メーカー各社は、こぞって開発に力を入れています。
今後、普及は進んでいくのか。
自動車産業に詳しい 中西孝樹さん
「いろいろなエレクトロニクスが多様化することで、事故を起こさない、よりアクティブに(積極的に)コントロールしていく。
こういう技術に、大きく自動車業界の技術の方向性は流れている。
緊急ブレーキの仕組み、おそらく数年の間で、かなり早い段階で、エアバックのような普及カーブを描くだろう。
そういう意味では、3年もたてば、付いていて当たり前。
ないと、“ないの?”と買うのを心配になるような、当たり前の装置になる。
まさに“普及前夜”と思います。」
井上
「技術は日進月歩ですね。」
大越
「そうですね。
ただ、今、紹介した衝突防止のシステムなんですけれども、今のところ、天候条件などによって、必ずしも、完璧に作動しないということもあるということなんですね。
ですから、事故防止のためには、やはり技術を過信するのではなくて、細心の注意を払って運転する。
それに勝る対策はないと、肝に銘じることが大事だと思います。」