インタラクティブアート、映像、Web、ゲーム、アニメーション、マンガをはじめとする、メディア芸術の幅広い表現による作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル「文化庁メディア芸術祭」。18回目となる今年度も既に作品募集がスタートしており、9月2日(火)18:00(日本時間)が〆切となっている。
過去1年間(2013年9月13日 – 2014年9月2日)に完成、または発表された作品を対象に、プロ、アマチュア、自主制作、商業作品を問わず、世界中から広く作品を募集。昨年度は世界84カ国・地域から4,347もの作品が寄せられている。
昨年度は菅野薫、関根光才、真鍋大度らによる「
Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」がエンターテインメント部門の大賞を受賞したほか、プロジェクション作品が多く寄せられた中から優秀賞に選出された、Wriggles & RobinsによるイギリスのバンドTravis(トラヴィス)のMV「
Moving」など、映像作品にも注目が集まっている。
2015年2月には受賞作品展も開催される予定になっており、より多くの人に作品を見てもらえるチャンスもある。ぜひ渾身の仕事や自身の作品を応募してみては?
広島市のアステールプラザにて、30周年記念大会となる「第15回広島国際アニメーションフェスティバル」がまもなく開幕する。8月21日(木)より。
2年に1度、広島市で8月に開催される、国際アニメーションフィルム協会公認で、世界四大アニメーションフェスティバルの一つである「広島国際アニメーションフェスティバル」。世界中から最新の短編アニメーション作品が寄せられる「コンペティション」、国内外の優れた作家の特集、長編作品、子ども向け作品、平和のための作品、学生優秀作品などを上映する「特別プログラム」のほか、シンポジウムやワークショップ、展示なども行われる総合的な映画祭で、プログラムなどのクオリティの高さが、アニメーション界のみならず広くメディアアート界全般に高く評価されている。
今回の見どころをいくつか紹介しておこう。まず、今大会の国際名誉会長を務めるイタリア・アニメーション界の巨匠、ブルーノ・ボツェットの特集上映&トークイベント、カナダの巨匠ノーマン・マクラレンの生誕100周年記念特集、ハンガリーアニメーション特集などのほか、30周年を記念したプログラムが目白押し!
歴代名誉会長を務めたアニメーション界の巨匠たちの作品を上映する「広島大会歴代国際名誉会長特集」、歴代受賞作品を特集して上映する「広島大会歴代受賞作品特集」(第1回大会グランプリ「おんぼろフィルム」1985年、手塚治虫監督 ほか)、広島大会の設立から現在までのあゆみを紹介する「広島大会設立30周年記念特別展」など、詳細は
公式サイトを参照してほしい。この広島国際アニメーションフェスティバルならではの企画にご注目を!
■ 第15回広島国際アニメーションフェスティバル
会期:2014年8月21日(木) – 25日(月)
時間:11:00 – 20:00
入場料:1プログラム券 一般1,000円、大学生800円、中学・高校生600円
1日券 一般2,500円、大学生2,000円、中学・高校生1,500円
※このほか、全プログラム券などもあり。30周年を記念して小学生以下は入場無料
会場:アステールプラザ
広島県広島市中区加古町4-17
渋谷のサノウラボプラスにて、スケルトニクス株式会社による初の企画展「外骨格秘密基地」が開催されている。8月29日(金)まで。
2011年2月、突如ネット上に現れた巨大外骨格「
スケルトニクス」。その正体は、高専ロボコン全国優勝を果たした沖縄高専の学生3人によって「ロボットに乗りたい」という目的のみで作られ、人間の骨格を参考にしたハンドメイドの動作拡大型スーツだ。
2013年にはグッドデザイン賞を受賞、第17回文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門 審査委員会推薦作品に選出されるなど、ライブエンターテインメント分野の新たな表現手法の一つとして注目を集めており、これまでに5世代のスケルトニクスが完成している。
スケルトニクスは、装着した人間の腕や足の動きに追従して作動する四肢の動きの全てを拡大する装置で、通常の人体では表現できないダイナミックな腕や足の動きを可能にしている。モーターは搭載されておらず、動力は人力のみ。装着した人間には、スーツの重量と拡大率に比例した負荷がかかるという。
本展では、歴代スケルトニクスの展示、スケルトニクスが作られている製作工房を会場に再現。また、展覧会最終日(8月29日)には、同社代表の白久レイエス樹を招き、外骨格について語るクロージングイベントが行われる。
山本竜基《混沌図》 2012年 キャンバスにアクリル 400.3×302.3cm
©YAMAMOTO Ryuki / Courtesy Mizuma Art Gallery
市ヶ谷のミヅマアートギャラリーにて、圧倒的な構成で、精細な“自画像”を描き続ける画家・山本竜基の個展が開催されている。8月30日(土)まで。
本展は、ポーラ美術振興財団の助成を得て2011年より北京で滞在制作を行っていた山本の3年半ぶりとなる個展で、現地で描かれた「混沌図」と、帰国後に制作した最新作「天地図」を紹介している。
「混沌図」は縦4メートル×横3メートルの大作で、天神信仰から生まれ、中世の信仰や死生観が表現された「北野天神縁起絵巻」を下敷きにしている。山本の顔をした鬼や神仏、学生服を着た無数の山本たちが大画面中を埋め尽くし、入り乱れる様子はまさに混沌。
山本竜基《天地図》 (制作風景)2014年 キャンバスにアクリル 195.1×349.5cm
©YAMAMOTO Ryuki / Courtesy Mizuma Art Gallery
一方、最新作である「天地図」は、ヒエロニムス・ボスの「天地創造」と「最後の審判」からインスピレーションを得た作品で、田園風景と富士山を背景に、さまざまな歴史と思いが混交し、成り立つこの世界を象徴的に捉えている。
また会期中、展示室の一部が作家の小アトリエとなり、運が良ければ制作の様子を見ることができる。ぜひ作品と合わせて、山本竜基の世界観を堪能したい。
■ 山本竜基 展
会期:2014年7月23日(水) – 8月30日(土) 日月祝休
※8月10日(日) – 18日(月)は夏期休廊
時間:11:00 – 19:00
入場料:無料
会場:ミヅマアートギャラリー
東京都新宿区市谷田町3-13神楽ビル2F
端地美鈴(はしじ みすず):映像作家。1990年、京都府に生まれる。2009年、京都造形芸術大学情報デザイン学科イラストレーションコースに入学。2012年、卒業制作として、紙・鉛筆・消しゴム・消しカスを使用したアニメーション「lost and found」を制作。2013年、京都造形芸術大学情報デザイン学科イラストレーションコース卒業。くるり15周年記念シングル「Remember me」のPVを制作。初めての個展「over and over now」を開催
2013年の10月に公開されたくるりのミュージックビデオ(MV)「Remember me」は、なんと消しカスを使って作られたアニメーション。京都造形芸術大学を卒業し、母校で働きながら作品制作に勤しむ端地美鈴氏が手掛けた作品だ。弱冠23歳の端地氏にとって人生初の取材となったという記念すべきインタビューを、京都からはんなりとお届けいたします!
くるり「Remember me」
dir: 端地美鈴、CHIMASKI
――圧倒的なパワーを感じずにはいられない「Remember me」ですが、消しカスでアニメーションをしようと考えたきっかけは何だったのでしょう?
William Kentridge(ウィリアム・ケントリッジ|南アフリカの美術家。木炭とパステルを使った動くドローイング作品が有名)が凄い好きなんです。大学1年の時に、京都の近代美術館の展覧会で観た彼のアニメーションが凄く面白かったんです。ウィリアム・ケントリッジがドローイングするワークショップを観たりしていて、「アニメーションをやってみたいな」ってなんとなく思っていました。
大学のイラストレーションコースでデザイン哲学を学ぶことがあって、“消しゴム”について考えたことがあったんです。消しゴムは小さくなると最後まで使われず、知らない間に無くなったり、捨てられたりして可哀想だなって思ったのと、白い画用紙を鉛筆で全部黒く塗りつぶして消しゴムで消したら、その部分が白くなりますよね。それは、消しているんだけど描くことになるんじゃないかなと、“描く”と“消す”について考えたんです。鉛筆で字を書いて、その周りを鉛筆で塗りつぶすと、それは“描いてるんだけど消している”んじゃないかなとか。
その想いを卒業制作まで引っ張っていて、それをテーマに3つのアニメーション作品を制作したんです。そのひとつが電車と女の子のお話で、「Remember me」の元になっている作品です。
卒業制作は夏に作っていたんですが、エアコンがなくて、扇風機だと風で消しカスがヤバいので扇風機を止めて、さらに窓から風が入らないように窓も閉めて・・・。クーラーを買わなくちゃって思ったんですが、結局、学校で作りました。クーラーもあるし、機材も借りれるし。ただ、友達が息でフーってからかいに来るので、「フーってしんといてなっ!」て言いながら作っていました。
――いろんな苦労が・・・。
あと、撮影用のライトが凄い暑かったです。アニメーションの撮影台を使っていて、それにライトが2個付いてるんですけど、それが凄い熱くて、当たってるだけで日焼けしそうでした。
――その卒業制作が、どのようにくるりのMV制作へ繋がっていったのですか?
くるりのツアーグッズをデザインしている大学の先生に卒業制作を見てもらったんですが、そのご縁で、先生がくるりの岸田繁さんに卒業制作を見せてくれたんです。先生に推薦してもらって、私と、CHIMASKIっていう先生のジュエリーの会社と、共同でMVを作ることになりました。
先生には絵コンテの段階でチェックしてもらって、やり直して、くるりに見てもらって、OKが出てからは一人で制作していきました。途中段階を動画で書き出して、それをまた先生やくるりにチェックしてもらって進めていきました。
■ 消しゴムアニメーションの作り方
「Remember me」の1シーン。実際に手で描いていることを伝えるために、自分の手も登場させている。
――この消しゴムMV「Remember me」について詳しく教えて下さい。感動すると同時に、凄い労力なんじゃないかと想像しました。
音楽の力も凄く大きいと思います。作り方は、基本的に、形が変わるところは消しカスを動かして、手を引っ込めて撮影して、また消しカスを動かしてっていう風に作っています。完成までに、3、4ヶ月掛かりました。
――消しカスで1フレームずつ描いてコマ撮りをしているのですか?
カメラをセットして、5秒間の動画を撮って、止めて、描き直して、また5秒間撮って、また止めてって繰り返しです。
――静止画ではなく、動画にした理由はなんですか?
自分の手を入れて撮りたいところがあったのですが、そこは動画じゃないと出来なくて、静止画との切り替えが上手く出来なかったんです。「じゃあ、全部動画でいいや」って。最後は、早送りして編集しました。
――撮影で使用したカメラは?
デジタル一眼を持ってなくて、凄い古いHDVカメラを使ってます(笑)。カメラのモニターで巻き戻したり、早送りしながら「あ、動いてる動いてる」って確認しながら。周りからも「もうやめたら?」って言われました(笑)。デジタルじゃなくて、ちっちゃいテープに収録してたので(笑)。
――電車にまつわる箇所は影など面白い表現ですね。思わず見入ってしまいます。
電車の中から見る風景と外から見た風景と、見方が変えれるのが面白いなって。そこに人が乗っているから、勝手に物語が出来ちゃった感じがします。
――物語の部分は歌詞からの影響もあるんですか?
歌詞からの要素は多いですね。卒業制作の時は女の子はそこにいるだけで、女の子が乗っている電車の窓から流れる風景や、線路を渡るシーンしかない、すごーく短い1、2分の短編でした。
次にやるなら5分くらいの長さでストーリーのあるものをやりたいなと先生と話していたので、今回の挑戦はストーリーを作れるかどうかでした。先生に相談しながら物語を考えて固まったら、あとは制作に突っ走っちゃう感じで・・・。
――事前に絵コンテをビシッと描いて、それに従って作っていったんですか? 或いは、やりながら変わっていくような作り方ですか?
卒業制作の時はやりながらでしたけど、「Remember me」は絵コンテをびっしりと描きました。どの歌詞の時に消しカスがどう動くかというアニメーションの流れ、また鉛筆で描く箇所と消しゴムで作る箇所の違いを意識もしました。自分の手が入らないと描いているって分からないから、どこでどう手を入れていくかとか。
消しカスで作っているので、「Remember me」を聴きながらノリで進んでしまうと、直したくても、元に戻すっていうのが不可能ですから。やり直すとなると、また真っ白の状態からやるしかないんです。
――鉛筆で書くことと消しゴムアニメーションをどのように分けているんですか?
鉛筆で描くのは動かないモノで、消しカスでやっているモノは影、木、人とか、動くものに限定しました。消しカスは変化出来るので、生き物としてアニメーションしています。だから、消しカスで動かす方が大変です。
――ベタな質問ですみません。消費した鉛筆と消しゴムはどれくらいなんでしょう?
鉛筆は何本か分からない程です(笑)。uniのエンジ色のを使いました。真っ黒に塗りつぶす時は濃い芯のものにしています。消しゴムはMONOを使っていて、これも大量に消費しました。細かいところを消す時は細いペン状の消しゴムを使っています。でも、消し過ぎて紙が破れたこともあったんです。
(右)消しゴムをかけすぎて、中央部が破れてしまった原画。(左)撮影した原画を出力したもの。作りながら動きが分かりにくくなった際、確認のために使っていた。
――それは、ギョッとする瞬間ですね。紙は、描いては消してと同じ用紙の上に重ねていくんですね。
今回は2枚使っていて、初めは1枚だけで描いていたんですが、電車の影が流れて、家の窓へという場面転換の時にめくって2枚目にいくようにしました。だから、原画は結構汚いというか、消し跡と消しカスが結構ついてて、ボロボロになっています。
――それも狙いの一つなんでしょうか?
はい。普通、アニメだと上に重ねていくので、下に残っていくものがないけど、跡が残って、そこに消しカスが残って、また消しカスが生まれて、それが違うものになるっていう繰り返しが、“今が過去になる繰り返し”のメタファーでもあるんです。今までたどってきた過去が今になって、新しいものになって、そして過去になって、そうやって今があるのかなって。
――それが「Remember me」における端地さんのテーマだったんですね。
初めからそう考えていたわけではないんですが(笑)。私、考えると手が止まっちゃうんですよ。賢くないので。何も出来なくなるから、作ってみて、後から考えるようにしているんです。作品を見せると、他の人が面白ところに気付いてくれたりしますし。逆に全然伝わってないなって時もありますけれど(笑)。
――それでも、やりながら変更していった箇所もあったりするのですか?
はい。ちょっとカットを削ったりとか。あ、建物の間を電車が走るシーンは、消しカスで電車の影を見せるだけの予定でしたが、建物の窓が使えるなって思って、窓辺に座っている人を消しカスで作る考えはなかったんですが、「これ、流れでいけるかも」って思って追加しました。
――くるりさんからの感想はどうでしたか?
一度ライブに呼んでいただいて、ライブ後に会えたのですが「ありがとう。これからも頑張って!」みたいな話をしてくれました(笑)。でも、緊張しすぎて、忘れちゃいました(笑)。
MVなのに4ヶ月も時間もらえて、自由にやらせてもらえて、びっくりしたけどありがたかったです。もっとやりとりがあって、「ここをこうして欲しい」とか訂正があるんだろうな思っていたから。時間が掛かる手法っていうのも理解頂いて。でも、時間掛かっちゃうのがいいのか悪いのか、どうなんでしょうね。
――東京に出ようと思ったことはありますか?
凄いスピードで物事が回転していそうですよね。東京がいいと思うのは、クリエイティブの中心なんだなってところです。でも、就職活動をしていた時はやっぱり関西圏ばっかりでした。東京は受かったとしても、そこで暮らしていける自信がないです。行ったこともないんですけど(笑)。「スクランブル交差点でスクランブルされてしまう! 無理無理無理!」って(笑)。
――作家性のある作品を作りつつ、商業的な作品も作りつつ、今後どういうビジョンを描いていますか?
考えないといけないなって思うんですけど、広告業界には適応出来ない感じが思いっきりしています(笑)。やっていることが時間掛かっちゃうのと、クライアントの考えに寄せていってしまうと、自分の考えてることがどうしても出来なかったりするし、出来たとしても「ちょっと違うな」ってなっちゃうと思うので。でも、機会があれば取り組んでみたいと思っています。
今は学校で働いていますけど、フリーランスとしてやっていくのかな~と。そのためにも頑張って作らないといけないです!
――これだけ手の込んだアニメーションを仕上げられるっていうのは、これからもずっと作り続けるタイプだと想像します(笑)。
やめないですね(笑)。大事ですよね。
卒業制作を作った後、東山にあるギャラリー「
KUNST ARZT」のオーナーさんが卒展を観てくれてはって、「うちで展示しませんか?」って声を掛けてくれたんです。展示のために考えたり、設置したり、大変なんですけど凄く面白しくて、また出来たらなって思うんですけど。
映像って、YouTubeで見れちゃいますよね。ネットでそうやって見付けてくれるのはそれはそれでありがたいんですけど、展覧会に観に来てくれるって凄く大きくて。会って喋ったりとかして、素直な反応が返ってくるから面白いなって。
例えば、妊婦さんカップルが来てくれたり、それを見て「あ、こういうことか。そういうことになるんですねー。おめでとうございます」って何か自分で納得したり。あと、頼んでもないのに、展示のやり方とかを「もっとこうしたら?」とか「原画、残しといた方がいいよー」ってアドバイスして帰っていく人とかもいて、「ありがとうございます」って(笑)。
展覧会に来てくれるのも、本当にちっちゃい子からおじいちゃんまで見てくれたんです。
ギャラリー「KUNST ARZT」にて、2013年10月15日(火)から20日(日)まで行われた端地氏の個展「over and over now」。2部屋を使った展示。1部屋は暗いスペースに2面の壁に「Remember me」や卒業制作品を上映。もう1部屋には、撮影現場を再現した空間に「Remember me」の絵コンテなどを展示。
――今後も、この消しゴムアニメーションを突き詰めていくのでしょうか?
もうしばらくやって、その後にまたアニメーション以外のことも出来たらやりたいと思ってます。アニメーションでも違う手法もやってみたいですし。
――学生の時に作られていた絵本とか?
絵本のページをめくっていく感じが、わりと映像のカット割りに似てるんです。「絵本でこのページにこういう絵を描いたら、次もめくってみたくなるんじゃないか」とか、結構勉強になるんです。お話の展開も「ここでこういうことが起きて、こう進んでいくんだ」とか考える切っ掛けになったりして、繋がってるなーって思います。
――卒業校の京都造形大学でお仕事をされていますけれど、卒業されて同じところに就職するというのはどんな感じなんですか?
「大学卒業しても制作したい」って言う人はいっぱいいるんですけど、やっぱり就職しちゃうと忙しくてなかなか作れないんですね。だから、今の環境はありがたいと思っています。美大だから制作環境も整っているし(笑)。授業で教えてもらうことは出来ないけど、絶好のチャンスだなって思ってやっています。
「一旦就職してから、何年か経って落ち着いたら作ればいいじゃん」って先生から言われたりもしたんですけど、それだと置いてかれる気が凄いする。何年も作らないでいる時間を持つって何なのかなって。作り続けないとって思ってます。
――今はどういうものを作っているんですか?
11月にある「
木津川アート」のための作品の絵コンテを考えている段階です。京都と奈良の境目にある木津川市の色んな場所が舞台になっていて、街の建物をお借りして作品を発表するアートフェスなんですが、そこで展示させてもらえることになって。今回も消しゴムアニメーションを構想しています。
――京都っていい街ですね。一言でいうと「風情がある」っていうか(笑)。雨も似合う街ですよね。
鴨川もいいです。
――やっぱり、学生時のデートといえば鴨川なんですか(笑)?
鴨川沿いを歩いてる人もいましたね(笑)。でも、鴨川はトンビがいっぱいいて、危ないんです(笑)。サンドイッチとか取られてる人います。せっかく作って、鴨川で食べようとしたのにトンビに持って行かれてたとか(笑)。その友達はメガネしてたんですけど、メガネも持ってかれてました(笑)。
――散々な鴨川ですね(笑)。
顔もちょっと切れてて、かわいそうでした(笑)。意外と危ないんです。
■ 5つの質問 一問一答
1: 一番影響を受けたものを教えてください
ウィリアム・ケントリッジ
2: この職に就いたきっかけは?
卒業制作「lost and found」を見てもらったこと
3: 一番好きな映画は何ですか?
「
東京ゴッドファーザーズ
」
4: 作業場のまわりに必ず置いているものベスト3は?
鉛筆、消しゴム、お菓子
5: 今おもしろいもの/事って何ですか?
空き地などのぽっかりとした空間