靖国神社:3閣僚が参拝、首相は玉串料…終戦記念日

毎日新聞 2014年08月15日 23時31分(最終更新 08月16日 01時10分)

 終戦記念日の15日、安倍晋三首相は東京・九段北の靖国神社の参拝を見送った。閣僚では、新藤義孝総務相と古屋圭司国家公安委員長、稲田朋美行政改革担当相の3人が参拝した。終戦記念日に参拝した安倍内閣の閣僚は昨年と同じ顔ぶれとなった。

 首相は自民党の萩生田光一総裁特別補佐を通じ、党総裁として私費で玉串料を奉納した。萩生田氏によると、玉串料奉納にあたり、首相から「国のために犠牲となられたご英霊のみたまに尊崇の念を持って謹んで哀悼の誠をささげてほしい。揺るぎない恒久平和をしっかり培っていく」と伝えられたという。

 一方、首相は、東京都千代田区の日本武道館であった政府主催の全国戦没者追悼式に出席し、式辞で「歳月が流れても変えてはならない道がある。今日は平和への誓いを新たにする日だ」と述べた。だが歴代首相が言及してきたアジア諸国の戦争犠牲者への加害責任や「不戦の誓い」には、昨年に続き触れなかった。【遠藤拓、念佛明奈、小田中大】

最新写真特集