辺野古移設:「スパット台船」組み立て開始か 防衛省
毎日新聞 2014年08月16日 10時55分(最終更新 08月16日 11時00分)
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画で、防衛省は16日、埋め立て海域の地盤を調べるボーリング調査に向け、掘削作業の足場として使用する「スパット台船」とみられる船の組み立てを始めた。17日にもボーリング調査に着手するとみられる。
台船の組み立て作業は16日朝から米軍キャンプ・シュワブの陸上部で進められた。ボーリング調査は直径116ミリと66ミリの2種類の穴を最深約50メートルまで掘削し、埋め立て工事現場の地盤を調べる。辺野古沿岸海域の16カ所で実施する予定。
防衛省沖縄防衛局は14日に始めた辺野古沿岸部の工事区域を明示するブイ(浮標)やフロート(浮き具)の設置を15日にほぼ終えた。
作業現場の海上周辺では、移設に反対する市民らがこの日も引き続き、漁船を出すなどして抗議した。【比嘉洋、福永方人】