清水大輔
2014年8月16日15時12分
「リアリティー(迫真性)があってこそ、戦争がどんなものかが伝わる」。そんな思いから、元兵士の証言を紹介する本が出版された。聞き取りから企画・編集までを戦後世代の女性たちが担った。細部にわたる生々しい言葉とその迫力が、戦争を知ろうとするきっかけになる、と考えた。
《なあに、いよいよ突いてみたら、まるで豆腐を刺すようなもんやもんね。すぽーすぽーっと》
日中戦争を語る陸軍の元兵士。戦場では軍曹の命令に逆らえない。現地民を、銃剣で刺殺した。
「戦場体験キャラバン 元兵士2500人の証言から」(彩流社)はこうした元兵士らの証言を実名で紹介する。20~40代の若手が中心の市民団体「戦場体験放映保存の会」が約10年間で聞き取った中から、24人分を聞き書きで記した。
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