スポーツショップビックのグローブ&スパイクの修理

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湯もみ型付けとは?
  • 湯もみの型付けとは

    湯もみの型付けは、まずグローブを完全にお湯の中に沈める作業から始まります。革が乾いた状態では叩いてもなかなか革が伸びません。革が伸びなければ、型を付けることも出来ません。時間はかかりますが、水分は完全に乾かすことが出来ます。

    新品のグローブを買って自分で型付けをする場合、どのようにしますか?
    乾いた状態で何千回叩いても革は少ししか伸びません。恐らく、オイルを沢山塗って叩いたり、ボールを抱かせてきつく縛っておいて型を付けようとするのではないでしょうか?
    オイルは水分とは違って簡単には乾きませんし、塗るたびに蓄積されていくため、グローブはどんどん重くなります。
    オイルの塗り過ぎは皮を柔らかくし型崩れを起こす原因となります。

    『湯もみ型付け』とは、野球人なら一度は耳にしたことがあると思います。プロ野球選手でも、湯もみ型付けされたグローブを使用する選手が増え、メディアなどでも取り上げられる様になりました。プロではなく、一般のプレーヤーにも最近とても需要があるのがこの『湯もみ型付け』です。

    新品のグローブは型も様々で、硬く、とても使用出来る状態ではありません・・・。
    この硬いグローブに、自分で型を付けて、使用出来る柔らかさにするまでには相当の時間がかかります。何年も使用しているのに、グローブに硬さが残り、勝敗を左右する肝心な所で落球を・・・・・なんて、思い当たる方も多いのではないでしょうか?

    折角、高価で良いグローブを購入しても、型付け方法を間違えばグローブは台無しです・・。 型付けはグローブの運命を左右するとても大事な作業です。
    『湯もみ型付け』といっても、硬いグローブをただ柔らかくするだけではなく、ポケットの中心を正しく使い、手の平で捕球している様な素手感覚のグローブに仕上げる事が最大の目的です。 数々の工程を経て、じっくりと時間をかけて各ポジションに合った最適な型付けを行います。
    『こだわりの型付けを、全てのプレーヤーに』精魂こめて型付けさせて頂きます!!

  • 型付けしていないグローブとの違い

    新品のグローブの革をやわらかくするには、かなりの時間がかかります。月1回ほどの草野球といった活動では、何年も使用しているのに硬さがとれない場合も少なくありません。
    肝心な場面で落球などのミスをしないためにも、型付けが必要です。型付けは、革をやわらかくするだけでなく、お客さま個人のために道具をカスタマイズすることが目的です。

    それぞれの捕球の仕方や手の大きさ、または硬式・軟式・ソフトボールなどの競技やそれぞれのポジションに合わせた、きめ細かな型付けを行っておりますので、ご依頼の際に気軽にご相談ください。

  • 硬式と軟式の柔軟性の違い

    当店では硬式用のグローブと軟式用のグローブで、硬さ(柔軟性)にあえて違いを出しています。
    (硬式用は、軟式用に比べて硬めに仕上げています。)
    硬式球を使い、練習及び試合をしていると、革が柔らかくなるのが早い為です。
    初めに柔らかくし過ぎてしまうと、プレーしていく中で、
    必要以上に柔らかくなってしまうだけではなく、
    グラブの寿命を縮める事にもつながりかねません。
    毎日ハードな練習される高校球児の方は特に・・・。
    当店ではその点を考慮している為、「必要以上に柔らかくしないでほしい!」、
    そんなお客様へも自信を持ってお勧めできます。

湯もみ型付けの手順

  • 手順1 グラブの分解

    まず、土手の紐をニードルを使って解いていきます。
    分解の際には、平裏部と捕球面の間に塗られているグリスの状態などを確認します。(新品グラブの場合)
    必要に応じて、古いグリスを除去し、新しいグリスを入れます。

  • 手順2 土手紐を逆巻きにする

    解いた土手紐を逆巻きにして戻していきます。
    通常巻きでは、グローブが閉じる方向に力は働いていますが、逆巻きにすることによって開き気味になり、中心部に捕球のための「ポケット」を作りやすくなります。ひもをしめる力を加減して形を整えていきます。

    ※グラブや紐の状態、また各ポジションに合わせて通常巻きのまま型付けを行う場合もあります。

  • 手順3 各部位の紐を調整

    各部位の紐の緩みを調整します。

    それぞれの部位の動きをこまかくチェックしながら、整えていきます。

    これで準備は完了です。

  • 手順4 お湯につける

    ここでいよいよグラブをお湯に浸けていく訳ですが、非常に繊細で重要な作業です。グローブをお湯に浸ける工程はもっとも慎重に行います。
    グラブの革質、硬さ、種類、硬式、軟式・・・等それぞれに適した時間お湯に浸けます。
    もちろんお湯の温度もグラブの状態によって様々です。
    技量が要求される重要な工程です。

  • 手順5 型付け作業

    グローブの水分をきって、専用の台の上で手もみ作業を行います。

    型を崩さないように、関節や可動部をていねいにもみほぐしていきます。

    かなり力と手間のいる作業なので、一日に型付けできる個数はある程度かぎられてしまいます。

  • 手順6 ポケット作り

    やわらかくなったグローブの捕球面にポケットを作ります。

    ハンマーや拳を使いポケットをたたき、革を伸ばしていきます。

    ただ力いっぱいたたくのではなく、各ポジションにあったポケットを丁寧に作っていく重要な作業です。

    お客さまの捕球位置にあったポケットを作っていく大切な作業です。

  • 手順7 乾燥させる

    ポケットを作ったグラブの型を確認し、もみ作業を再度施し型を整えたらグラブの乾燥作業にはいります。

    この工程では、革やひもが傷みやすくなります。急速に乾燥させてしまわないよう革の状態を確認しながら、ゆっくり水分を蒸発させていきます。

  • 手順8 型付け完成

    仕上げにオイルを塗ります。捕球ポイントを中心に、グローブ全体に薄くのばしていきます。
    紐1本1本にもオイルをつけます。
    これで名人直伝、こだわりの「湯もみ型付け」完成です!

    ボールがポケットに吸い付くような、素手感覚の最高のグラブに仕上がっております。

    こだわりの湯もみ型付けグラブを、是非味わってみて下さい。

  • 型付けに関する注意点

    ・あくまでも柔軟性よりもポケットの成型重視です。
    ・人差し指を出して、ポケットを広く、深めに加工しております。
    ・革の色が変わる場合がある。
    ・輪染みや多少のしわがつく場合がある。
    (グロ-ブ本体の色により、染みが若干残る事も御座います(特にタン・イエロ-・オレンジ系)
    ※どちらの場合も殆ど問題にはなりません。
    オイルを塗って磨いているうちに分からなくなります。
    グロ-ブが二色以上の時、多くの場合色移りが生じてしまいます。
    (特にホワイト色等の明るい色) 刺繍糸(ラベルの直刺繍含む)にも色移りする可能性が御座います。