第586話「全てを知る者たち」
死してもなお、里を守ろうとしたイタチの気持ちとは。そして一族とは。里とは、忍とは。その全てを知るために木ノ葉隠れの里に帰ってきたサスケの前に今、穢土転生によって四人の火影が復活した!初代火影・柱間(ハシラマ)。二代目火影・扉間(トビラマ)。三代目火影・ヒルゼン。そして四代目火影・ミナト。サスケはイタチの全てをヒルゼンに、うちは一族の秘密を扉間に問いただす。そして里と忍について柱間が語り出し、物語は戦乱の時代――まだ里が存在しない時代へと遡る。
『まさかあの封印術を解くなんて』
『私をみくびりすぎよミナト』
『うん?貴様は誰ぞ?』
『四代目火影です』
『ほぉ四代目とな!里も安定しておるようだな』
『安定しているかどうかは私もよくわかりません』
『なんせ私は三代目より先に死んで封印されてましたから』
『して五代目は誰ぞ?』
『お孫様の綱手姫ですよ』
『綱か~…』
『な、なにか心配でも?』
『初孫だったんで果てしなく甘やかした』
『しまいには俺の賭け事まで覚えてそれはもう…』
(忍の神…想像してたのと少し違うな~)
『また穢土転生の術か。ワシの作った術をこうやすやすと』
『今度は師であったワシまで穢土転生して木ノ葉に仇なす気じゃな?』
『はぁ…いつの世も戦いか』
『扉間よ、だからあのとき俺が言ったように…』
『わしはこの若僧と話している』
『しかしだの…』
『黙れ!』
(忍の神、貫禄ねえ~)
『私はもうそんなことをする気はありませんよ』
『今日は少し事情がありましてね』
『彼のたっての希望で話し合いの場を設けたまでです』
『うちはの者か。なるほど、悪党につくだけはある』
『扉間!そういう言い方はよせと言ったはずだぞ』
『三代目、イタチになぜあんなことを?』
『イタチはうちは一族の復讐として俺が殺した』
『その後トビとダンゾウから本当のことを聞いた』
『だが…だがあんたの口から聞いておきたい』
『同胞を殺めさせたうえ逆賊の濡れ衣を着せ』
『更には暁どもを一人で監視させていた』
『イタチは小さき頃から一人でかつての忍や里の起こりを感じ取る繊細な子であった』
『そのせいかイタチは忍の先、里の先について考えることができそれらを危惧していた』
『7歳にしてまるで火影のような考えを持つ少年じゃった』
『わしらはイタチ一人にすべてを任せイタチはそれを任務として完璧に果たした』
『同胞を抹殺し、戦争を一人で食い止め、暁にスパイとして入り込んでまで里を守った』
『わしにお前を里で守ることを条件に出してな』
『うちはの呪われた運命というやつよ』
『うちはを追い込んだのは二代目、あなたの作った警務部に端を発してるとも言えるわ』
『あれがマダラ分子を助長させたのよ』
『あれほどうちはをないがしろにしてはならぬと念を押しておいただろう』
『兄者も知っているだろう。奴らは悪に憑かれた一族だ』
『二代目火影、あんたに聞く。うちは一族とは何だ?』
『うちは一族と我ら千手一族は長きにわたり戦い続けた歴史がある』
『そこは知っている。悪に憑かれた一族とはどういう意味だ?』
『千手一族が術ではなく愛情を力としているのに対し』
『うちは一族は術の力を第一とした考えがあった』
『だが本当は違うのだ。うちはほど愛情に深い一族はいない』
『ところがこれが厄介なのだ。強すぎる愛情は暴走する可能性を秘めていた』
『愛を知ったうちはの者がその強い愛情を失ったとき、』
『より強い憎しみに取って代わり人が変わってしまう』
『そしてうちはの者が大きな愛の喪失や自分自身の失意にもがき苦しむとき、』
『脳内に特殊なチャクラが吹き出し視神経に反応して眼に変化が現れる』
『それが心を写す瞳写輪眼と言われるものだ』
『写輪眼は心の力と同調し個人を急速に強くさせる』
『うちはには確かに繊細な者が多く強い情に目覚めた者はほぼ闇に囚われ悪に落ちる』
『闇が深くなればなるほど瞳力も増し手がつけられなくなる』
『マダラのようにな』
『マダラは弟思いの男だった。貴様の兄以上だろうぞ』
『里の為に自滅したのだとしたらそれも仕方ない事。木ノ葉の役に立ったということだ』
『扉間!そういう言い方はよさぬか!話を聞いているのは純粋なうちはの子供だ』
『気にしない。純粋でもなければ子供でもない』
『初代火影、あんたに聞く』
『同胞を殺してまで己が死んでまで守ろうとする里とはいったい何だ?』
『そんな状況を作り上げた忍それをよしとする忍とは何なんだ?』
『あんたの言葉を聞いて本当のことを知ってから自分で答えを出したい』
『木ノ葉に復讐をするのか、それとも…』
『木ノ葉への復讐だと?うちはの悪に憑かれた小僧が』
『ここでわしが!』
『扉間!』
(か、貫禄ハンパねえー!)
『指をおろせ』
『…わかった。そうチャクラを荒立てるな兄者』
『ハッハッハッハ!いやぁすまんすまん』
『里について話してやってもよいがちと長くなるぞ』
『できれば早急に。うちはマダラが復活しこの世の忍を消すつもりのようです』
『いつの世も戦いか…』
『確かにここから2時の方向、何やら強いチャクラを感じる』
『戦場へ向かいたいなら話を済ませてからです』
『マダラが復活したと聞いて事の重大さがわかっておるのか!?』
『私はこの子に付きます。サスケ君が納得しなければ…』
『あなたたちを使ってここ木ノ葉を潰すことになりかねませんよ』
『わしらが本来の力に近いままこの世に転生された今回』
『貴様ごときの穢土転生に縛られるわしではないわ!』
『そもそもこの術を考案したのはこのわしよ…ん!?』
『猿飛、かなりの忍を育てたものだ』
『忍の神に褒めていただいて光栄です』
『ハッハッハッハ!俺の細胞を取り込み縛る力を上げておるのよ』
(こやつ…よくよく感知してみれば体の殆どが兄者の細胞ではないか)
『その子を縛っているわだかまりを解いてやるほうを先としようぞ』
『うちはの子が俺の話を聞きどう選択するかはわからぬが、』
『この子を今無視すればのち必ず次のマダラとなろうぞ』
『さて、ではどこから話すべきかのう』
『まず里と忍について語るには…』
『うちはと千手についてからだのう』
『尾獣に須佐能乎を鎧として着させるとはのう…』
『逃がさん!』
『口寄せ五重羅生門!』
(向こうの陸まで!?)
『お前と本気でやるのは久しいからな。昔とは違うのがわかったろ』
『今までのことを俺たちの努力を無駄にするのか?マダラ』
『俺とお前が戦ったところで何も生まれん』
『お前に俺の…』
『俺はお前を殺したくない!』
『俺はもう届いたのさ!』
『しかたない…仙法』
みんなの感想
今回たくさん話てたな~時間ないとか言ってる割に
初代様って良い性格してるよね
初めて見たとき頭堅い人かと思ってたもん
にしても九尾に須佐能乎着させるチート使うマダラと互角て
木遁って見た目そんなに強くなさそうなのに
そしてここからまた回想スタート…w
木遁って見た目そんなに強くなさそうなのに
そしてここからまた回想スタート…w
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記事へのコメント
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- 2014年06月20日 07:43 >>返信コメ
- 原作でもここからの話好きだわ
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- 2014年06月20日 09:21 >>返信コメ
- 二代目が元凶みたいに言われることもあるけど三代目もかなり無能だよなぁ
迫害されてるナルトを放置するわ、まだ子供のイタチにうちはの問題を丸投げするわ、挙げ句その見返りのサスケを守る約束も果たせてない
しかもその原因は三代目が大蛇丸を見逃したせいだというね…
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- 2014年06月20日 16:28 >>返信コメ
子供のころの綱手可愛い
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- 2014年06月20日 18:03 >>返信コメ
- 楽天的な兄を弟が嗜め、喧嘩っ早い弟を兄が止める
うむ、実にいい兄弟だなぁ
綱手の豪快な性格も、爺ちゃん譲りだったのね。
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- 2014年06月26日 21:54 >>返信コメ
- ここら辺の回想好きだから楽しみ
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- 2014年07月03日 04:48 >>返信コメ
- 目怖いってよく言われるが穢土転生の目って森羅万象の青肌キャラっぽくてかわいくね?
多由也ちゃんとかダンゼン状態2じゃん?
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- 2014年07月16日 03:25 >>返信コメ
- 待ち望んでいた素晴らし過ぎる展開。
が,カカシ先生がより空気に・・
カカシ先生がイチャイチャシリーズに目覚める話がまだない。
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