69回目の「終戦の日」。今年も、正午に 「民本の鐘」に合わせて黙祷をした。「第18
回・ふるかわ平和のつどい」でのこと。
これまでは、吉野作造記念館前の広場で開催してきたが、炎天下の下で約1時間も立
っていることが(昼食抜きで)、体力的にきつくなり、熱中症の危惧があることから、初め て室内(吉野作造記念館)での開催となったが、皮肉にも肌寒い日に…。
私は、主催者(「ふるかわ平和のつどい」・代表)として、次のように挨拶(概要)。
さらに、昨年12月に大崎市議会が、私たちの請願に基づき 「女川原発の再稼動を
許さず、廃炉を求める意見書」が可決されたことを契機に、それを実効性あるものに するため、市内の4団体と共に「女川原発の廃炉を求める大崎連絡会」を結成し、指 定廃棄物・最終処分場建設の反対を始め、大崎市長及び東北電力との交渉や、全町民 が避難している福島県浪江町の視察などを取り組んできたことを紹介。
「大飯原発の運転差止」を出した福井地裁判決や、見通しが全く立たない「使用済み核
燃料の処理策」を指摘し、「原発保有の本音は核武装である」と言われており、改めて原 発の再稼動を許さず、廃炉を求め、核兵器廃絶を訴え、今日の「平和のつどい」が、「核 も戦争もない平和な21世紀」を、一日も早く実現する決意を固め合う場にと。
■小中学校平和の作文コンクール・最優秀賞の朗読(本人)では、
・「ひめゆりの塔と出会って」(小学校の部)
戦争は人が人を平気で殺し合う。どうして人間は戦争になると、そのような
状態になってしまうのだろうか。平和を願う教育、命を大切に思う教育が大切
だ。
・「身近にあった戦争の記憶」(中学校の部)
曾祖父が靖国神社に祀られていることを知り、戦争は悲しすぎる。勝って
も負けても命を落とす人は大勢いる。生き残っても心に深い傷を負い、一生
背負っていくことになる。
何の罪もない人を傷つけ、穏やかな暮らしと人の心を奪ってしまった戦
争。そんなにまでして、国を上位に立たせたいのか。人を物のように容易に
壊してしまう戦争。このようなことは絶対あってはならないと思う。
■強制的にシベリヤ抑留された佐藤達雄さん(90歳。前・ふるかわ平和のつどい代
表。)からは、「敗戦の日」と言いたいと。強制労働や寒さ・飢えなどで7万人もが亡く
なったことを紹介し、戦争は二度としてはならないと。
他に、広島・長崎の原水禁大会に参加して市民からの発表と、「憲法解釈による集団
的自衛権行使容認の閣議決定に抗議し、撤回を求める特別決議」を採択。
単に、「終戦の日」だからとの祈りと誓いに止まらず、今までと違って厳粛な中でも、平
和への危機感を抱き、“核も戦争もない平和な世界”に、より強い決意を固め合うつどい だった。
東日本大震災から、3年5ヶ月。
台風の関係で、2日遅れで全国高校野球大会(甲子園)が始まった。この時期、3年前
に母校が初出場し、吹奏楽部の一員としてアルプススタンドで演奏したことを思い出す。
この2日間、次の「平和」 「原発」に関するつどいに。
1,「戦争と平和を考える講演会」 …主催;ふるかわ平和のつどい
講 師 後藤東陽氏 (みやぎ憲法9条の会代表)
2,「女川から未来を考えるつどい
加藤登紀子トーク&ライブ with 小出裕章」
◎この模様は、後々アップしていくことに。いずれにしても、充実した内容であった。
前号で、「女川原発の廃炉を求める大崎連絡会」が、市長に提出していた「質問・
要望書」(再質問)に対する回答を報告した。
建て前や実効性のない言葉を期待しているわけではない。言葉遊びは、もうたくさん等
と、市の姿勢を厳しく指摘した。
その反面、私たちの「質問・要望書」により、「前進」した事もあるので紹介することに。
それは、「汚泥の除去問題」に関しての2項目。
私たち以外の方から、他の市町村と比較し、ここまで回答したことは「評価」できるので
との声が寄せられた。
この問題に関し、他の市町村の詳細は把握していないが、私たちの「質問・要望書」に
よって得た回答であることは事実で、数少ない「前進」事項であることも事実。
それが、即「評価」事項になるかは別にして、私たちの不安・懸念・心配毎などの払拭・
解決するため、「市民の安全・安心を守り、確立する責務」がある市に対し、「質問・要望 書」することは大切なこと。
その一方で、「国や県からの指示や指針と、市長等からの指示」には忠実に従う認識
と行政事務に対し、「市民と協働のまちづくり」 とか 「市民との情報の共有」 「意思形成 過程の公開」 に反することに対しては厳しく指摘し、質すことも大切。
■ 「18回 平和のつどい」 のご案内
・8月15日(金)12時〜
・終戦の日に民本の鐘に合わせ黙祷、「平和希求のまち大崎市宣言」や、
市内小中学校平和作文コンクール最優秀賞作文の朗読など。
・主催 ふるかわ平和のつどい
◎昨年までの屋外から、室内に変更(暑さ対策)
母の87回目の誕生日。今日はデイサービスの利用日で、♪Happy Birthday to Youを
歌ってお祝いされたという。
早朝、妻の実家の義姉が倒れたという電話が。くも膜下出血だった。一人暮らしだった
が、幸いに隣人と話している時に脳動脈瘤が破裂したため、速やかに救命救急センター に搬送され手術へ。まだ容体は安心できない状態だが、出血を止め、出血して血を抜く ことに成功。
その心配をしながら、私が代表を務める 「女川原発の廃炉を求める大崎連絡会」
が、市長に提出していた「質問・要望書」(再質問)に対する回答書に関し、三本木 庁舎での「話し合いの場」へ。
■「質問・要望書」は次の4項目
(1)汚泥の除去問題
(2)「放射能指定廃棄物最終処分場」の候補地選定問題
(3)東北電力株主総会(6月26日)への、市の対応策
(4)女川原発の再稼動問題についての「最終判断」
いずれの回答も、当事者意識が希薄で、主体性も独自性もなく、“市民の安全・安心を
守る” という行政の責務は何処にいったのかと思わせるもの。
◎詳細は、8月1日号を。
今年4月に、「大崎市話し合う協働のまちづくり条例」 が施行された。
この条例には「前文」があり、次の文言が。
今日の「話し合いの場」には、市民協働推進部長と参事、政策課長・環境保全課長ら
が出席したが、この条例施行前は必ず出席していた副市長は欠席。
“後退” した対応に、条例の趣旨が生かされ、実践しているのかと疑念が生じた。
疑念は、副市長の出席問題だけでなく、8月1日に紹介した 「放射能指定廃棄物最終
処分場」 「東北電力株主総会(6月26日)への、市の対応策」 のように、不十分過ぎる 回答にも。
それは、いかにも「優等生」らしさを求め、大過ない責任逃れの内容で、血の通いを全
く感じさせず、行政の責務である “市民の安全・安心を守る” との認識と責任はなく、主 体性と独自性がないこと。
「話し合いの場」を終え、参加者が異口同音に言うのは、
■ 「国や県からの指示や指針と、市長等からの指示には忠実に従った行政事務を
行うが、“市民の安全・安心を守る” ことの思慮や、それに基づき、自らの考えで
事務はしない姿が露呈し、職員のレベルがよく分かった」。
“国と地方は対等” など、時代は地方分権の到来だと言って合併したはずなのに、現
実は、自らが「中央集権」を求めているのではと…。
これでは、総合計画等で強調している 「市民と協働のまちづくり」 とか 「市民との情報
の共有」 「意思形成過程の公開」 との大スローガン等に反し、「大崎市話し合う協働の まちづくり条例」 は絵空事なのではと、思わざるを得ない。
私たちは、建て前や実効性のない言葉を期待しているわけではない。言葉遊びは、も
うたくさん。
今日は、広島への原爆投下から69回目の夏。
我が家では、いつものように「核も戦争もない世界」を切望し、原爆投下時刻の8時15
分から1分間の黙祷 (平和記念式典のテレビ中継を見ながら。不謹慎ながら、広島カー プの応援も合わせて)。
24年前、広島と長崎の平和記念式典に参加したのを思い出す。
暑い式典だったが、アニメ映画にもなった「黒焦げ弁当」などの展示・資料や現地の
方々の話を見聞し、原爆の悲惨と焦土化した事実を直視しなければと強く感じたことを。
今年の平和記念式典で、広島市長は次の「平和宣言」を。
安全保障環境が厳しさを増していることを理由に、「抑止力」だと強弁し、集団的自衛
権の容認・行使に邁進する安倍内閣の姿勢を間接的に批判したものでは。
平和式典後、被爆者代表との会談の場で、被爆者代表は、
・「(原爆死没者慰霊碑の)、“安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから”と
の誓いを破り、過ちを繰り返すものだ」と批判。 「69年間、1人の戦死者も出し
ていないのに、殺し殺され、戦争のできる国にするもので、失うものはあまりに
大きく、撤回を」 と訴えた。
これに対し安倍首相は、「国民の命と平和な暮らしを守るためで、平和国家としての歩
みは不変。丁寧に国民の理解が得られるように伝えていく」 と答えたことが昼のテレビ ニュースで流れた。。
自分が為しているいることの真意を意図的に隠しているのか、ある種の思想等が深慮
を欠くことに繋がっているのか、計り知れない。
■今日から、吉野作造記念館で “ヒロシマ・ナガサキ原爆展” を開催している。
毎年、この時期に 「ふるかわ平和のつどい」 (私が代表世話人)が主催しているもの
で、今回で18回目。
会場には、広島・長崎への原爆投下と悲惨な被害状況などの写真を始め、旧制古川
中学生の学徒動員・「中学生たちの戦争」ものがたり、さらに福島第1原発事故で全町 避難を余儀なくされている浪江町の現状写真、古川地区の空間線量測定結果、指定廃 棄物の最終処分場の候補地選定問題などの展示が。
今日は、新聞で原爆展の開催を知り栗原市から来たご婦人や、福井県からの来訪者
らが。
聞けば、「子供や孫たちに、戦争をさせたくないが、最近の政治は物騒だ」 「8月6日は
ヒロシマを思い黙祷している」と。多くの人の思いと同じではと…。
◎入場無料。8月15日まで開催。
■ “ヒロシマ・ナガサキ原爆展” 以外にも、次の取り組みが。
◎なお、吉野作造記念館では、「花子とアンと吉野作造」 の企画展を開催。
・現在、NHKの朝の連続TV小説・「花子とアン」に登場している方と、吉野
作造との関係が。
例… 白蓮と駆け落ちした男(ドラマでは「宮本龍一」)は、東京帝国大
学で吉野作造の弟子となり、デモクラシー普及団体である新人会
などで活躍した宮崎龍介。
◎これらの行事に、どうぞお気軽においでください。
夏本番。各地で夏祭りが開催されている。
古川では2日の花火大会、3・4日の七夕祭り。寒かったり、雨模様の年もあっただけ
に、炎天下や夕沈みの下での夏祭りはそれに相応しいもので最高。
この二日間、娘夫婦と孫・妹夫妻などと花火大会などへ。
イオン古川店の夏祭りに初めて行った。目的は、妹がダンスをすることと、ジュリーこと
沢田研二そっくりの「沢田研志」のコンサートと見るため。妹のダンスは、いつも見ている ものの、大勢での屋外のダンスは迫力が…。
「沢田研志」は、ジュリーそっくりさん。とはいっても本人もそれなりの歳で、「暑いと化粧
落ちが心配」と言いながらも、2回のステージで約10曲を披露。
毎週火曜日の開催されている「旬の市」で、私のサックスに合わせドラムを叩いてくれ
ている方が中心となったバンド(5人)が、「沢田研志」のバックバンドに出るため。なかな かの音に聞き惚れた。
終了後、急ぎ足で花火大会会場に。場所取りのため。
震災で破損した江合川の堤防工事が終了したため、4年ぶりに堤防での花火を見れ
るが、例によって市民プール近くのスポットの場所へ。開始まで約1時間もあるというの に、好位置は「予約済み」。それでも次善の場所での観賞と。
花火の華やかさと、何かしかの寂しさを感じるのは、いつ見ても同じなのは何故なので
あろうか。
3日は、七夕祭りと三本木のヒマワリ祭りに行ったが、多くの若者のカップルや子連れ
の若き夫婦たちを見たが、その姿通りの幸せを、陰ながら祈っていた。
解放感になる夏祭りは楽しく、思い出深いものだ。この歳になっても、夏になると思い
出す子供の頃や青春時代のホットな思い出に浸ることもしばしば…。
「津波の発生を具体的に言い当てるのは不可能だが、原発事業者としては、津波の来
襲を想定して対応を取る必要があった」。
■東京第5検察審査会が昨日、東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致
死傷の疑いなどで告発され、東京地検が不起訴とした東京電力の勝俣恒久元
会長ら元東電幹部3人について、「起訴相当」と指摘した内容である。
大事故の際、企業のトップの刑事責任の立証は難しく、市民感情と司法判断との隔た
りは大きいという。
それに対し検察審査会は、「原発事故は一度起きると被害が甚大。東京電力幹部は
安全確保のため、極めて高度な注意義務を負う」とし、通常より大きな責任があると指 摘した。これだけの事故を起こしても、誰も責任をとらない国民の不満・憤りが反映され た議決といえる。
同じ昨日、私たち「女川原発の廃炉を求める大崎連絡会」が、市長に提出していた「質
問・要望書」(再質問)に対する回答書が出された。
■その項目(内容)は、次のとおり(概要)。
(1)汚泥の除去問題
原発事故により4年間中止されていた市民統一清掃が、10月18日に実
施されるが、土壌実測を踏まえた除去作業の安全対策。
(2)「放射能指定廃棄物最終処分場」の候補地選定問題
他人事ではなく、水源地などを勘案し、自らのこととし、これを撤回するた
め率先すべき。
(3)東北電力株主総会(6月26日)への、市の対応策
昨年12月市議会で可決した 「女川原発の再稼動を許さず、廃炉を求め
る意見書」 を踏まえ、女川原発の再稼動の意思を堂々と貫くべき。
(4)女川原発の再稼動問題についての「最終判断」
“市議会の意見書を尊重し、しかるべき時期に最終判断をする” と回答し
ているわりには消極的だ。どのような条件整備ができれば、「最終判断」を
下せるのか。
いずれの回答も、当事者意識が希薄で、“市民の安全・安心を守る” という行政の責
務は何処にいったのかと思わせるもの。
例えば、「放射能指定廃棄物最終処分場」については、
・「決して他人事ではありません」と回答する一方で、「国の責任により早期に処理さ
れるよう強く求めております」 とか 「候補地選定は、市町村長会議の結果決定
されたものであり、尊重されるべきものと捉えております」 などと。
・また、選定の「除外要件」に該当しても候補地になっているので、環境省に「除外
要件を厳守」するよう申し入れることや、県議会や市議会で可決した意見書を踏
まえ、「詳細調査」の強要に断固反対すべきとの質問・要望に対し、「そうした地
元の声があることを含めて、国の責任において早期に処理されるよう強く求めて
いきます」 「議会の可決は尊重されるべきであると考えます」 などと、当事者意
識がないのか、他人事のような回答に。
原発の再稼動等に関しては、
・「再稼動につきましては、立地自治体と知事がどのような判断をくだすのか、注視
してまいります」 とか、「ましてや本市のようにPPA(UPZ外…30q圏外)の自
治体が拙速に判断するものではないと考えております」 と、傍観者の立場から
の回答に。
・事実として、古川地区と同様の原発から50q圏の福島県飯舘村が、全村避難を
余儀なくされているが、30q圏外の大崎市が、女川原発の再稼動等について
言及することは控えるべきとの態度。
・住民避難計画すら策定できない状況であるが、この態度では市民の安心・安全の
確保は到底不可能。主体性もない姿勢からは、何を考えているのだろうかと。
これ以外にも、不十分過ぎる回答で、いかにも「優等生」らしさを求め、責任逃れの内
容で、血の通いを全く感じさせない内容。
「起訴相当」と判断した検察審査会とは雲泥の差。
■市長回答に対し、8月8日(金)10時30分より三本木支所会議室(2階)で、市当局
との「話し合いの場」を持ち、意見交換を行う。
私たちにとって、「大崎市話し合う協働のまちづくり条例」 の施行後、初めての「話し
合いの場」だけに、真摯な話し合いができ、有意義な場になるものと期待している。
明日は「おおさき花火大会」と夏祭りが続くが、天候以外にも暑い日々に…。
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