ソニー株に対する市場の評価が変わりつつある。15日の株価は5日続伸となり、一時は1883円50銭に上昇。2014年4~6月期の好決算発表で急伸した1日の直近高値に迫った。プレイステーション4(PS4)とセンサーという強みを発揮できる事業の好調で、「機関投資家の買いが増え始めている」(カブドットコム証券の山田勉氏)とみられる。
リストラ途上のソニーだが、買い材料が相次いでいる。株価は7月末を6%上回っており、同期間に下落しているパナソニックやシャープと対照的だ。
15日には自動車のカメラ用センサーへの参入が伝わり、株価を押し上げた。「市場のテーマである自動車関連株への買いの流れにも乗った」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成氏)という。センサーのシェアは世界1位。自動車向けが本格化すれば成長の最大のけん引役になる。
足元の株高は、PS4の販売台数が1000万台を突破したとの13日の発表もきっかけ。ゲーム事業は4~6月期に営業黒字に回復したが、PS4の好調で収益期待が一段と高まった。
株価の本格回復には課題もある。海外勢に押されるスマートフォン(スマホ)は4~6月期に通期の利益見通しを下方修正。「減損リスクがある」(吉田憲一郎最高財務責任者)ため、今期の構造改革費用(1350億円)が大きく膨らむ可能性もある。市場では「次の決算発表までにスマホの具体的な対応策を示せるかどうかが焦点になる」(大和証券の綾田純也氏)との指摘があった。
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