脱法ドラッグ:新名称は「危険ドラッグ」

毎日新聞 2014年07月22日 10時19分(最終更新 07月22日 13時23分)

 警察庁と厚生労働省は22日、社会問題になっている脱法ドラッグについて新しい名称を国民に募集した結果、「危険ドラッグ」を選んだと発表した。応募が多かった「危険」と「ドラッグ」を組み合わせた。今後、啓発活動や通達、警察白書といった各種の行政文書で使われる。古屋圭司国家公安委員長は同日の記者会見で「夏休みが始まるが、若い方は危険と認識して手を出さないでほしい」と述べた。

 電子メールとはがきで寄せられた新名称案は1万9887件。最も多かったのは「準麻薬」(183件)で、「廃人ドラッグ」(140件)、「危険薬物」(123件)と続いたが、麻薬や薬物という名前は法令用語と重なるため避けた。「危険ドラッグ」は102件だった。

 脱法ドラッグは麻薬のような幻覚や興奮作用がある脱法ハーブなどの薬物の呼称で、吸引直後の暴走運転による交通事故が相次いでいる。警察庁などは、まん延の背景に違法成分や危険性がないとの誤解があるとみて、5日から18日まで危険性が伝わる新しい名称を募集していた。【長谷川豊】

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