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福島県知事選に前宮古市長が出馬表明

熊坂義裕氏

 任期満了に伴う福島県知事選(10月9日告示、26日投開票)で、前宮古市長の医師熊坂義裕氏(62)が15日、福島県庁で記者会見し、無所属で立候補すると表明した。
 熊坂氏は「福島は宮城、岩手と比べて復興が進んでいない。医師の経験を生かし被ばく対策などに力を入れたい」と述べた。脱原発の立場を取り、「県内の全基廃炉は当然だ。避難計画が未策定で、核のごみの最終処分場が決まらない中で原発は再稼働すべきではない」と訴えた。
 熊坂氏は福島市出身、弘前大医学部卒。宮古市で内科医院を開業、1997年から宮古市長を3期務めた。東日本大震災の被災者を支援するため、無料の電話相談窓口を運営している。
 自民党県連は15日、元日銀福島支店長の鉢村健氏(55)に対し、17日に立候補を正式に要請することを明らかにした。鉢村氏は取材に「福島の人たちが誇りを取り戻せるように県民党として立ち上がりたい」と述べた。
 いわき市の牧師五十嵐義隆氏(36)も15日までに無所属で立候補する意向を表明した。五十嵐氏は新潟県出身、同県加茂高卒。昨年9月のいわき市長選に出馬し落選した。
 「即時原発ゼロ」を掲げる市民団体から立候補要請を受けていた前二本松市長の三保恵一氏(65)は15日までに要請を辞退した。
 2期目の現職佐藤雄平知事(66)は態度を明らかにしていない。


2014年08月16日土曜日

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