ニューヨーク=中井大助
2014年8月16日10時40分
米ミズーリ州で黒人少年(18)が警察官に射殺され、抗議デモが続いている問題で地元警察は15日、少年が直前にコンビニエンスストアで強盗事件を起こした疑いがあると発表した。ただ、少年を撃った警察官は強盗事件の容疑者だとは知らず、「友人と道路の中央を歩き、交通の妨げになっていた」ために止め、その後射殺したという。
AP通信などによると、少年の家族の代理人は警察の発表を「本人を殺したうえに、人格も殺そうとしている」と批判。現場周辺でも「射殺を正当化できる理由ではない」と抗議が再び起きたという。15日には発砲した警察官の氏名も公表されたが、発砲の詳細な経緯は明かされていない。
警察によると、強盗事件が起きたのは9日昼ごろで、2人の若者がコンビニから時価約50ドル(約5千円)の葉巻を持ち去ったという。警察は、射殺された少年とみられる男が店員を押しのけている、店内の防犯カメラ画像も公開した。射殺事件は強盗事件の約15分後に起きたという。(ニューヨーク=中井大助)
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朝日新聞国際報道部
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