LINEで中学生とトラブルの山本府議「キモい」に反論「ロリコンじゃない」
大阪維新の会の山本景大阪府議(34)=交野市選出=が、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じて昨年10月から交流のあった同市の中学生に対し威圧的なメッセージを送信していた問題で、山本氏は14日、大阪府庁で記者会見を開いた。除団処分を決めた府議団に対し「除団が適切かは大いに疑問がある」と主張、出馬が取りざたされている9月7日投開票の交野市長選についても言及した。インターネット上などでささやかれるロリコン疑惑も否定するなど、約1時間半にわたり身の“潔白”を訴えた。
最初の会見から6日。前回のシャツ姿から一転、丸刈りに黒のスーツを着込んで、開始10分前に会見場に現れた“LINE府議”。集まった50人ほどの報道陣を何度もきょろきょろと見渡すと、時折笑みを浮かべながら90分間、熱弁を振るった。
山本氏は昨年10月に知り合った女子生徒らと、LINEのグループで交流を始めたが、その後、グループから外され「ただでは済まさない」などのメッセージを次々と送信。行動を問題視した大阪維新の府議団は、11日の綱紀委員会で除団処分にすることを決めた。
山本氏は13日に不服申し立てを行ったことについて「除団が適切かは大いに疑問がある」と主張。「維新で議員を続けたいからというわけではない。(除団)処分はあまりにも重く、今後の政治家の活動に支障が出る」と現政党にこだわらない考えを示し、何らかの処分が下された後の対応として「離党? 可能性としてはあります」と話した。
また、出馬宣言こそなかったものの、交野市長選について山本氏は「候補者の一人と目されている」と自ら言及。同氏によると、市内で行った調査では「山本景の名前を知っているか」との質問の正解率は8割を超え、知名度では4選を目指す中田仁公市長(67)を上回っているという。そうした状況に自信を見せているからこそ「除団された」というマイナスイメージは打ち消したい構えだ。
一方、インターネット上などでささやかれているロリコン疑惑にも反論。「そんな目的でLINEを使ってない。ロリコンじゃないですよ! 年上とも年下とも付き合ったことはあります」と、過去の恋愛経験まで持ちだして全否定した。
女子中学生らとのトラブルが発生した昨年10月から、半年以上たって問題が発覚した経緯については「推測の域を出ないが、中田市長と市教委しか持ってない情報が漏えいしたのは事実」と話し、現職側が報道機関にリークしたのではないかとの持論を展開した。
LINEを始めた理由を「LINE内でのいじめの実態を調べたかった」と語った山本氏。結局は騒動を巻き起こすきっかけとなったことに「うかつだった。今後も使わないことをお誓い申し上げる」と“卒業”を明言した。