韓国気象庁、採用試験で5年連続出題ミス

 韓国気象庁が、新たに職員を採用するための筆記試験(気象職9級公採)で5年続けて出題ミスをしていたことが分かった。与党セヌリ党に所属する崔奉弘(チェ・ボンホン)議員(国会環境労働委)は15日、気象庁が提出した資料を基に「2010年に1問、11年に3問、12年・13年にそれぞれ1問、14年に3問と、気象庁の9級公採筆記試験では毎年出題ミスがあり、全て正答、もしくは複数正答扱いで処理したことが分かった」と発表した。

 今年は7・4南北共同宣言について尋ねた韓国史の問題で「自主・平和・民族大団結の統一原則が盛り込まれている」という客観式答案を誤答にしていたが、異議申し立てがあり、後に正答扱いにした。

 さらに、外部委託している韓国史などとは異なり、気象庁職員が直接問題を作成している日記分析および予報法の試験でも、10年・11年・13年・14年と、ほぼ毎年ミスがあった。今年も「500ヘクトパスカルの中緯度地域の高度場によって地上の低気圧がどこに移動するか」を尋ねる問題が出たが、答えを選びにくく、全て正答扱いにした。気象庁は05年から独自に9級職員の採用試験を行っている。今年は50人の採用に1396人が応募、競争率は27.9倍を記録した。気象庁の関係者は「専門家に委託して筆記試験の問題を再検証する計画」と語った。

金成謨(キム・ソンモ)記者
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