内容紹介
「人間の骨は大切にされるのに、どうしてペットの骨はゴミなの?」
「無念の思いを美しい花に咲かせたい」女子生徒たちは立ち上がった!
TV報道で話題に! 生徒たちの思いは全国に広がっている
大人も涙する感動物語
青森県動物愛護センターをたずねた女子生徒たちは、いたいけな犬たちが
「殺されてゆく」ことに、大きな衝撃を受けました。
(生きるために生まれてきたのに、どうして人の手によって、
いのちを奪われなくてはいけないのだろう)
みんなの胸に、ケージの中でふるえていた、犬たちの悲しげな瞳がよみがえりました。
殺処分された動物の骨が事業系廃棄物として処分されていることを知った女子生徒たちは、
無念に死んでいった犬たちの骨を、ゴミではなく、せめて土に返してあげたい、
そして美しい花を咲かせたい……そう考えたのでした。
「みなさん、犬の骨で花を育てるなんて、たぶん、ビックリされたと思います。
でも、私たちは、骨を砕くという作業を、涙を流しながら行ないました。
辛くて、悔しくてたまりませんでした。
でもいちばん苦しんだのは、処分されたペットたちです。
だから……、殺処分の現状を何とかつたえたいと思って、骨を砕きました」
この2年間で、配られた“いのちの花"は、1300鉢を超えました。
そのひとつ、ひとつに、死んでいった犬たちの“いのちのかけら"が、
花となって、大切なことを伝えてくれます。
これは、殺処分ゼロを目指し、「いのちの花プロジェクト」と名付けた活動を
始めた女子高校生たちの物語です。
出版社からのコメント
この本で描かれた、青森県三本木農業高校・愛玩動物研究室の
『命の花プロジェクト』は「農業高校の甲子園」と呼ばれる
第64回「日本学校農業クラブ全国大会」文化・生活部門で
最優秀賞(文部科学大臣賞)を受賞、日本動物愛護協会主催の
第6回日本動物大賞でグランプリに輝きました。