安倍晋三首相は日本が敗戦した日に当たる15日、東京で開かれた全国戦没者追悼式で、近年の歴代首相が式辞で述べてきたアジア諸国の人々への謝罪や戦争放棄の決意に言及しなかった。
1993年の細川護煕首相以降の歴代首相は戦没者追悼式で「アジア各国の多くの人々に損害と苦痛を与えた。戦争に対する反省に基づき、戦争をしないという覚悟を誓う」という趣旨の決意を表明してきた。だが、安倍首相は昨年の追悼式からこうした言葉に言及していない。安倍首相は同日の追悼の辞で「戦没者の皆様の尊い犠牲の上に、今、私たちが享受する平和と繁栄があります。そのことを片時たりとも忘れません」と日本軍兵士の犠牲を強調した。
また、安倍首相はA級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社に代理人を通じ玉ぐし料を納めた。