エンタメ【産経抄】8月16日2014.8.16 03:05

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【産経抄】
8月16日

2014.8.16 03:05 産経抄

 このところご無沙汰だった夏が、8月15日に戻ってきた。今年も東京・九段の靖国神社周辺には、一分の隙もなく警察車両がずらりと並び、さまざまな団体が声をからしてビラをまいていた。汗をかきかき菊の御紋章輝く神門をくぐると、拝殿まで長蛇の列。静かでかつ熱い思いのこもった行列だった。

 ▼最近は子供連れの若い夫婦も目立ち、暑い中、じっと参拝の順番を待っていた。心ならずも戦陣に散った兵士の霊を慰め、平和の尊さをかみしめて祈る。ただ、それだけの行為が中国や韓国にはなかなか理解されないで(誤解されて)、何十年も過ぎた。

 ▼靖国問題でも朝日新聞の罪は重い。一宗教法人にすぎない靖国神社が、東条英機元首相らいわゆる「A級戦犯」を合祀(ごうし)したことをあたかも悪事のように大々的に扱い、「靖国は戦犯をたたえる神社」という印象を諸外国に与えた。首相参拝が政治問題となったのは、それからである。

 ▼「日本の戦争責任」が大好きな朝日が騒ぎ、中国や韓国が呼応する、という構図は慰安婦問題でも同じ。来年で戦後70年になるのを意識してか、今月になって32年ぶりに一部記事を取り消したが、検証記事には「おわび」どころか「訂正」の見出しもなかった。もちろん、謝罪会見もなし。

 ▼韓国の朴槿恵大統領は、きのうも演説で慰安婦問題に触れ、解決を日本側に迫った。朝日報道によって日本人が受けた風評被害はいまなお甚大なのである。

 ▼ふつうの会社では、商品に重大な欠陥があり、世間に迷惑をかければ、記者会見して謝罪するか担当者を処分するのが当たり前。両方ともしなかった社の記者が、これまで通り、他社を厳しく追及できるのか同業者としてつい心配してしまう。まあ、余計なお世話だが。

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