追悼式、首相式辞に危惧広がる 今年も加害責任言及せず全国戦没者追悼式で式辞を述べる安倍首相=15日、東京・日本武道館 安倍晋三首相が昨年に続き、全国戦没者追悼式の式辞でアジア諸国への加害責任に言及しなかった15日、遺族や識者から「アジアとの溝が深まる」と危惧する声が上がった。7月に集団的自衛権の行使容認を閣議決定した安倍首相が、例年の「不戦の誓い」との表現を使わなかったことへの不満も広がる。 一方で「歴代首相がずっと謝罪してきたので、もう十分」と肯定的に受け止める遺族もいた。 叔父を亡くし、日本武道館での追悼式に出席した秋田県横手市の無職酒井喜代三さん(74)は「アジアへの加害には触れなくちゃ駄目。集団的自衛権のこともあるし、危険に感じている」と語気を強めた。 【共同通信】
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