増田教員の教え子の手記

教科書に「スミ塗り」を強要し、
天皇を「象徴さん」と呼んでわらった教師
朝倉幹夫(大学生)
私は今は大学生だが、数年前、この増田教諭前任校である足立12中学で、2年間にわたって社会科の授業を受けた。増田教諭の授業というのは一言でいえば、すさまじい洗脳教育だった。

教える内容がひどかったのは、3年の時に受けた公民の授業だ。反皇室、反自衛隊、日本侵略史、共産党礼賛と反日教育一色だった。社会科の先生は多少左がかった人が多かったけれど、増田教諭の場合は常道を逸していた

紙上討論のテーマは「戦争責任」「天皇制」「自衛隊」「安保条約」「日の丸」「君が代」といったものだった。最初のテーマの「戦争責任」では、まず先生が「戦争責任の問題を考えましょう」と言って、「戦争責任 1天皇 2軍部 3政党・・・」といった具合に黒板に書き、説明を加えた。そして生徒に感想を書かせた。次回に配られたプリントにはこんな感想ばかりが並んでいる。

天皇が戦争をやりなさいっていったから戦争が始まったと思う。

みんなにこれを読ませ、増田教諭が特に気にいった意見には、生徒にアンダーラインをひかせた

プリントに感想文が掲載されたり、感想文にアンダーラインを引いてもらった生徒の自尊心をくすぐるうまいやり方だった。授業では「日本軍の侵略」といったビデオもたくさん見せられた。

増田教諭教科書に「スミ塗り」もさせた。例えば、自衛隊の役割を説明したような記述があると「ここはウソだから、そこにウソを書きましょう」と線で消させるのである

増田教諭露骨に共産党を礼賛した。三党連立内閣の時代には、正しいのは共産党だけといつも言っていた。
試験問題などもひどかった。世界地図を見て答える問題で、「最近Kの虐殺はでっちあげと発言して法務大臣を辞任した人物名を書け」などという問題を平気で出した。

クラスメートが少しずつ変な考え方に染まってゆくのがわかった友達の中には陰で「あいつは共産党だろう」などと言うものもいた。でも公民の授業で増田教諭の考えに批判的なことを言うものはいなかったそれは私たちが高校受験を控えてた中学3年で、先生ににらまれて、それが内申書に響くのがこわかったからだ。
 ※「東京情報」に掲載された手記の抜粋。本人の意向により仮名になっています。