昆虫内で細菌と高度な共生関係 生物融合の技術に展開も体内の細菌と高度な共生関係を築いていることが分かったアブラムシ(豊橋技術科学大提供) 豊橋技術科学大などの研究グループが昆虫のアブラムシを詳しく調べた結果、体内にいる細菌などから遺伝子を譲り受けた上で、それをもとにタンパク質を合成して細菌側へ運ぶ高度な共生関係を築いていることが分かった。 同大の中鉢淳准教授(共生生物学)は「別々の生物が融合していく究極的な進化の形だ」と話している。15日までに米科学誌カレントバイオロジーに発表した。 10億年以上前に、細菌が単細胞生物に取り込まれ、呼吸に関わる「ミトコンドリア」や光合成の場である「葉緑体」となった例があるが、同准教授は「多細胞生物でも同様の進化が起きていることが示された」と指摘。 【共同通信】
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