ヘイトスピーチ:ネット発言で在特会提訴へ 在日女性

毎日新聞 2014年08月15日 07時15分(最終更新 08月15日 18時04分)

在日特権を許さない市民の会の桜井誠代表らを提訴する李信恵さん=大阪市東成区で2014年8月14日午後3時半、後藤由耶撮影
在日特権を許さない市民の会の桜井誠代表らを提訴する李信恵さん=大阪市東成区で2014年8月14日午後3時半、後藤由耶撮影

 李さんは在日朝鮮人1世の父と、2世の母を持つ。ネット上のニュースサイトでライターをし、東京・新大久保や大阪・鶴橋で広がるヘイトスピーチについて批判的な記事を複数書いてきた。これが、在特会の支持者らの攻撃の的になり、李さん側がネット上で反論。差別的な攻撃がさらに強まっていったという。

 今年初めには、ネット上で母親への批判的な書き込みを見つけた長男(15)が「あんなことを言われ、僕も傷ついている」と泣いた。

 国内ではヘイトスピーチを直接規制する法律がなく、李さんは自分が動かない限り状況は変わらないと提訴を決意した。李さんは「この裁判を抑止力にできれば」と話している。【後藤由耶】

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