危険ドラッグ２カ所捜索

(中日新聞プラス)

　指定薬物を含んだ危険ドラッグを販売や貯蔵していたとして、県警は十四日、薬事法違反の疑いで春日井市と豊田市の二カ所の店舗を家宅捜索した。
◆春日井の雑貨店で植物片など押収
　春日井市瑞穂通七の雑貨店「プリングス」には、県警薬物銃器対策課と春日井署が、薬事法違反（販売目的貯蔵）の疑いで家宅捜索し、植物片など十数点を押収した。
　捜索容疑では、店を経営する四十代の男＝春日井市＝が昨年三月十三日、店内で指定薬物を含む植物片六・一グラムを販売目的で貯蔵していたとされる。
　署によると、その前日に春日井市六軒屋町の国道１９号で、危険ドラッグを吸ってトラックを運転して事故を起こした男が「ハーブを春日井市の店で買った」と供述。県警は同十三日に店を家宅捜索して植物片を押収したが、薬事法違反での立件が難しいと判断し、捜査を保留していた。
　今回の家宅捜索は、県警が危険ドラッグの取り締まり強化に乗り出したことを受け、再び実施した。
◆豊田のハーブ店は無許可販売疑い
　豊田市挙母町のハーブ店「バンブーウェスト」には、薬物銃器対策課と豊田署が、同法違反（医薬品の無許可販売）の疑いで家宅捜索。数種類の植物片など段ボール二箱分を押収した。
　捜索容疑では、七月に豊田市内で交通事故を起こした男性に対して、業者として許可を得ないまま、植物片を一グラム千五百円で販売したとされる。
　署によると、事故を起こした男性が所持していた植物片を県警が鑑定したところ、七月二十五日に厚生労働省が製造や販売を禁じた指定薬物の成分が含まれていた。署は、店から押収した植物片などを鑑定して、指定薬物の成分が含まれているかどうか調べる。