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「仕入れは料理帳任せ」 偽装で木曽路社長が謝罪

 外食チェーンの木曽路(名古屋市)が運営するしゃぶしゃぶ店「木曽路」の3店舗がメニューと異なる牛肉を提供した問題で、松原秀樹社長は15日、名古屋市内で記者会見し、「仕入れや在庫管理を各店の料理長だけに任せ、確認を怠った」と原因を説明した。食品偽装問題が昨秋から全国で相次いでいながら、社内の不正行為を見逃した結果となり「大きなミスで、反省している」と釈明した。

 松原社長は会見の冒頭、「お客さまに多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる。事態を厳粛に受け止め、社員教育の再徹底など再発防止に全力で取り組む」と陳謝した。

 社長を委員長とする調査委員会を11日付で社内に設置して調査範囲を広げる一方で、第三者委員会も今後設け、再発防止策や関係者の処分を検討する方針を示した。経営責任について松原社長は「現段階で(辞任までは)考えていない」とした。

 利用客への補償として同社は14日、代金の差額分を商品券で渡すと説明していたが、「申し出のあったすべての客に現金で返金する」と変更した。会見が15日になったのは「13日までに判明した事実を速やかに伝えることを優先したため」と述べた。

 メニューで「松阪牛」や「佐賀牛」と表示していながら実際は安価な「和牛」を提供していたのは、刈谷店(愛知県刈谷市)、北新地店(大阪市北区)、神戸ハーバーランド店(神戸市中央区)の3店舗。

 社内調査に対し、料理長がそれぞれ「店の利益を増やすためにやった」などと認め、店長は「知らなかった」と答えている。今春に料理長が交代した北新地店では、異動前後の2人が不正を続けたことが分かり、少なくとも4人が関与していたという。

(中日新聞)

 

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