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中国弁護士の移動自由 米が保障求める
8月15日 15時02分

アメリカ政府は、中国で国家の転覆をあおった罪で有罪判決を受けて服役した著名な人権派弁護士が、刑期を終えて出所したあとも当局によって行動が制限されているとして、中国政府に、この弁護士の移動の自由を保障するよう求めました。

この弁護士は、中国で官僚の汚職や、非合法組織とされる気功の愛好者団体、法輪功の関係者に対する人権侵害などを訴えてきた高智晟氏です。
高氏は、国家と政権の転覆をあおった罪で有罪判決を受けて服役し、3年の刑期を終えて、今月7日に出所しました。
関係者は、高氏が服役中は明かりがほとんどない小さな独房に入れられ、会話が許されなかったうえ十分な食事も与えられず、体重は20キロ以上減り、心身両面の健康を損ねていると説明しています。
そして、治療のため、高氏は家族が滞在するアメリカへの渡航が必要だが、中国当局が出所後も24時間態勢で監視を続けて行動の自由を奪っていると主張しています。
これについてアメリカ国務省のハーフ副報道官は、14日の記者会見で「アメリカ政府は高いレベルで中国政府に高氏の問題を提起してきた」と述べました。
そのうえで「中国当局には、高氏に対していかなる行動の制限も加えないよう求める。自由に移動し家族と再会できるようにすべきだ」と述べ、アメリカ政府として中国に高氏の移動の自由を保障するよう求めました。

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