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最終更新:2014年8月14日(木) 18時21分

普天間基地移設に向け、辺野古沖でブイ設置を開始

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設に向け、名護市辺野古の沖合で、海上での初めての本格的な作業となるブイの設置が始まりました。

 ブイの設置作業は14日午前7時半頃から始まり、アメリカ軍キャンプ・シュワブの海岸を出た防衛省沖縄防衛局の作業船が、ブイなどを次々に海へ投げ込んでいきました。ブイは普天間基地の移設に伴う海底ボーリング調査の工事区域を示すもので、沖縄防衛局は、その周囲の立ち入りを禁止する方針です。

 海上では、移設に反対する市民らが船やカヌーで近づき抗議しようとしましたが、警戒に当たっている海上保安庁のゴムボートがそれを阻止していました。

 一方、キャンプ・シュワブのゲート前では連日抗議行動が続いていて、14日も市民らが怒りの声を上げました。

 「いま行動しないと造られる。声をあげなければ造られる。だったら頑張ろうという思いで子どもと来ました」

 名護市民は・・・
 「地元民としては反対。家も近所だし。(基地ができたら)今みたいに住めなくなるのかなと」(名護市民)
 「きれいな海を埋め立てするのは納得できない」(名護市民)

 辺野古への移設に反対する名護市の稲嶺市長は、「激しい憤りを禁じ得ない」と政府を批判しました。

 一方、辺野古の埋め立てを承認した沖縄県の仲井真知事は・・・
 「作業の1つ1つを僕に聞かれてもどうにもなりません。事業をやっている防衛省に聞いた方が早いですよ」(仲井真 沖縄県知事)

 政府はブイを設置した後、近く、辺野古沖の海底を掘削するボーリング調査に着手する方針です。(14日17:52)

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