標準コマンドから乗り換えよう!より良いLinuxコマンドラインユーティリティー11選
Linuxの標準コマンドは強力なものではあるが、実際に人間が使う際にわかりやすいか、というと十分ではない。
そこで、今回はLinuxの標準コマンドから乗り換える事が可能なコマンドラインユーティリティーを調査、整理してまとめてみることにした。
1.df → dfc
まずはこれ。以前にこちらでも記述している。
dfコマンドをより分かりやすくしたコマンドで、バーで利用率を認識することが出来る。
インストールは以下のコマンドで行える。
$ sudo apt-get install dfc (Debian or Ubuntu)
2.vmstat → dstat
パフォーマンスのモニタリングでよく用いられるvmstatを、更に拡張したコマンドであるdstatにする。
dstatには、vmstatにはないネットワークに関するパフォーマンスが追加されており、見た目も見やすくなっている。
インストールは以下のコマンドで行える
$ sudo apt-get install dstat (Debian or Ubuntu) $ sudo yum install dstat (RHEL)
3.cat → vimcat
catでファイルを参照した際に、vimで開いた時と同様に色分け表示させるというもの。
以下のコマンドでインストールできる。
$ git clone https://github.com/ofavre/vimcat $ cd vimcat/ $ sudo make install
その他、PythonのPygmentsを用いた方法もあるようだ。
こちらについてはリンク先を参照してもらいたい。
4.less → less.sh(vim)
これは、vimをインストールすると入っているマクロ「less.sh」を標準コマンドのlessの代わりに使えないか、というもの。
通常であれば、「/usr/share/vim/vim◯(バージョン)/macros/less.sh」に設置されているので、エイリアスを設定するといい。
5.cp & mv → advcp
cpコマンド、mvコマンドにプログレスバーを表示させて利用する事が出来るパッケージ。
画面はcpコマンドを実行したもの。
インストールは、以下のコマンドで実行する。
$ wget http://ftp.gnu.org/gnu/coreutils/coreutils-8.21.tar.xz $ tar xvJf coreutils-8.21.tar.xz $ cd coreutils-8.21/ $ wget http://zwicke.org/web/advcopy/advcpmv-0.5-8.21.patch $ patch -p1 -i advcpmv-0.5-8.21.patch $ ./configure $ make $ sudo cp src/cp /usr/local/bin/cp $ sudo cp src/mv /usr/local/bin/mv $ alias cp='/usr/local/bin/cp -g' $ alias mv='/usr/local/bin/mv -g'
6.grep → ack
おなじみのgrepコマンドを、検索キーワードを反転表示してくれるackコマンドに乗り換える。
以前こちらの記事でも記述している。
インストールは、以下のコマンドで行える。
$ wget http://beyondgrep.com/ack-2.12-single-file $ sudo mv ack-2.12-single-file /usr/local/bin/ack $ sudo chmod 0755 /usr/local/bin/ack
7.top → htop
もはやお馴染みとでもいうべき、topコマンドを拡張したhtopコマンド。
CPUのコア別利用率などがバー表示されて見やすくなっており、非常にユーザにやさしい設計となっている。
インストールは以下のコマンドで行える。
$ sudo apt-get install htop (Debian or Ubuntu) $ sudo yum install htop (RHEL)
8.free → freec
メモリ使用量を確認するfreeコマンドを拡張し、バー表示を追加したfreecコマンドにする。
このコマンドも、以前こちらで記述した事がある。
インストールは以下のコマンドで行う。
$ git clone git://git.vi-di.fr/freec.git $ cd freec/ $ make $ sudo make install
9.traceroute → mtr
tracerouteを拡張したmtr(My tracerouteの略…らしい)コマンド。
基本的に、最近のディストリビューションであればすでにインストールされているだろう。
10.diff →colordiff
標準のdiffコマンドの場合は色分けは無いが、こちらであれば各ファイルの差異を色分け表示してくれる。
インストールは以下のコマンドで行う。
$ sudo apt-get install colordiff (Debian or Ubuntu) $ sudo yum install colordiff (RHEL)
11.info → pinfo
infoコマンドを色分けし、見やすくし他コマンド。
以下のコマンドでインストールできる。
$ sudo apt-get install pinfo (Debian or Ubuntu) $ sudo yum install pinfo (RHEL)
以上、11個を紹介させて頂いた。
他にも色々なコマンドがあると思うので、どなたか他に知っている人がいたら教えて下さい。