中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

松井裕、ついに先発初白星! 9戦目 連敗止めた、タカ止めた

2014年8月14日 紙面から

プロで先発初勝利を挙げ、ファルケンボーグ(右)からウイニングボールをもらう松井裕=ヤフオクドーム(撮影・式町要)

写真

◇楽天7−4ソフトバンク

 楽天が連敗を6で止めた。松井裕は7イニングを4安打2失点で、先発初白星となる2勝目。5回まで無安打の打線は6回、岡島と銀次の適時打で3点を先制し、7、9回に追加点。ソフトバンクは終盤の反撃も及ばず、10連勝を逃した。

    ◇

 待ち焦がれたウイニングボールだ。7イニングを2失点。楽天の松井裕が、10連勝を狙ったソフトバンク打線を力でねじ伏せた。試合終了を見届け、満面の笑みが浮かぶ。ドラフト1位左腕が9度目の挑戦で先発初勝利をつかんだ。

 イヌワシ軍団の連敗を6で止めた主役は、間違いなく18歳のルーキーだった。「すごく長かったです。なかなか勝てなかったので、正直ホッとしています」。プロ最多の133球。先発勝利で交わす初めてハイタッチは格別だった。

 大好きな夏が来た。神奈川・桐光学園2年だった2年前、1試合22奪三振の大会新記録をつくるなど、高校球児の主役に躍り出た。今年も時間があれば甲子園をテレビ観戦。「NHKの(総合と教育で)チャンネル切り替えが難しいんです」。現役球児の間でも憧れのプロとして名前が挙げられ「うれしいですね」。先輩として恥ずかしい投球は見せられなかった。

 圧巻は6回だ。今宮、内川、李大浩をすべて直球で3者連続三振。「調子も良かったので、押していきました」。7回には2点を奪われたが、その後の1死一、二塁を併殺で切り抜けると、豪快に左腕を振り下ろして喜びを爆発させた。

 先発ローテの一角として迎えた開幕直後は制球難に苦しみ、口数も少なくなった。この日の投球が本来の姿。星野監督も称賛を惜しまない。「あの打線に7回まで2点。立派なもんだ」。甲子園を沸かせた黄金ルーキーが、ようやく軌道に乗った。 (井上学)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ