しゃぶしゃぶ店「木曽路」を運営する木曽路は14日、大阪市と神戸市、愛知県刈谷市の3店舗で今年7月までに、メニューの表示と異なる食材を使っていたと発表した。松阪牛や佐賀牛の使用をうたいながら、1人前あたり1500~2000円程度安い別の和牛を使用。合計約7170食提供していたという。
同社によると、安価な異なる和牛を提供していたのは北新地店(大阪市)、神戸ハーバーランド店(神戸市)、刈谷店(愛知県刈谷市)の3店。2012年4月から今年7月までの間で、北新地店では6880食を提供していた。
同社の調査に対し、各店舗の担当者は、材料費を削減して店の利益を増やすために、意図的に違う肉を使用していたなどと説明しているという。
同社は店舗で申し出のあった客に対し、予約記録を調べたうえで、会社が定める差額相当額の食事券を渡す。
7月に北新地店が消費者センターの調査を受けた。同社が全店舗を対象に牛肉の仕入れ状況などを調べたところ、発覚したという。同社は社員教育の徹底など再発防止に取り組むとしている。
木曽路、しゃぶしゃぶ店