このところ、LINEに関するトラブルが子供の間だけではなく、大人の間でも急増中だ。
現在、5200万人の会員数を誇る「LINE」。スマートフォンを使っているユーザーのほとんどが使用している状況だ。
そこまでLINEが利用される、支持される理由として、
・通話が無料
・スタンプが可愛い
・グループで会話が出来る(チャット形式の会話)
などが挙げられる。しかし、その明るい背景の裏に、大人の間でも「いじめ」という”闇”が今、続々と明らかになっている。
きっかけは「既読無視」
ある女性はこう話した。
女性「風邪で会社を休んだ次の日、会社へ行くと勝手に会社の社会人野球部のマネージャーになっていた。試合の度におにぎりを握らなくてはいけなくて、2年間で約2万個は握ったと思う。
おにぎりを握る為にサービス残業をしなくてはならない日も多かった。おかげで、大事な資格試験を受けることを断念した。」
勝手に野球部のマネージャーに配属された理由として、LINEの機能にある「既読」という機能だ。メッセージを読んだ後に、既読、という文字が残り、読んだことが分かるという仕組みだ。
しかし、読んだにも関わらず返信をしないと、それが原因でトラブルに発展するケースが中高生の間で多くなっていたが、それが大人の間でも多くなっているという実態がある。
この女性は、会社の同僚達の間で構成されたグループチャット機能での会話に、資格試験の勉強が忙しかった為にあまり参加をしていなかった。
ある日、個別に話す「個別チャット」と呼ばれる機能で、同僚達のリーダーのような存在の女性からのLINEでのメッセージに返信する暇がなく、読んで「既読」状態にだけして放置していた。そういったことが複数回続いたからなのか、ある日突然、野球部のマネージャーとして配属させられてしまった。
先ほども書いた通り、握ったおにぎりは2万個以上にものぼるという。
そのおにぎりを食べて喜んでくれる野球部員もいたが、
・他人の握ったおにぎりなんか食べたくねえよ
・サッカー部に彼氏が居そう
と、罵られることもあったという。
しかし、野球部員を続けないと会社に居づらくなる。
そして、女性はこう話した。
女性「低学歴で資格も何も持っていない私が次、簡単に就職出来るとは思えない。会社に残る為には野球部員を続けるしかなかった。」
1対多になりやすい性質
LINEの「グループチャット」という機能は、影響力の強い一人が誰かを攻撃するような発言をすると、続々と他のメンバーも攻撃に加わる、ということが問題視されている。顔が見えない分、感情を抑えることが難しいのだろう。
最後に
中高生の間でのイジメは、このところ急増しているという。
大人がイジメを辞めずして、子供がイジメを辞めるはずはないだろう。
イジメというものは、参加している本人は「イジメ」を行っているという自覚が無い。だからこそ、大人の間でもイジメが起きてしまう。
まず我々、”大人”がこういった負の連鎖を断ち切らなければならないのではないだろうか。
だいちゃん(∀)