2014年8月14日15時58分
東京都内のホームレスの4割が襲われた経験があると答えていることが、貧困問題に取り組むNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」などの調査でわかった。もやいは14日、都に調査と防止策づくりを求めた。
6~7月に新宿、渋谷、池袋など都心のターミナル駅や公園で347人に聞いたところ、襲われた経験があったのは126人(回答無し16人)。加害者は「大人」が22%、「子ども・若者」が38%で、「その他・不明」が40%だった。
季節では6割近くが夏に起きていた。襲撃の内訳は、物を使った暴力が37%、身体を使った暴力が25%、暴言・脅迫が25%。コンクリートブロックを投げつけられたり、花火を撃ち込まれたりしたケースもあった。
ホームレス襲撃は、一昨年10月に大阪・梅田で男性が少年4人に襲われて死亡するなど、全国で相次ぐ。もやいの稲葉剛理事は「最初はいたずら半分にののしり、次第に石を投げるなどとエスカレートする。都は青少年への啓発活動をしてほしい」とする。
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朝日新聞社会部
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