古代山城研究会


古代山城研究会について

古代山城研究会は1991年10月、日本及び韓国、中国東北部に遺る古代朝鮮式山城を研究・調査している研究者間のネットワーク機関として発足しました。

活動は年2回の例会(検討会・踏査会)です。

現在会員数は130名。埋蔵文化財関係の職員や大学・博物館の研究者からアマチュアの古代史・城郭研究者まで、古代山城や韓国の城に興味のある方なら、どなたでも参加できます。

連絡先

入会等に関するお問い合わせは事務局までメールでお願いします。
事務局メールアドレス:fuhitotera42@ab.auone-net.jp(メールを送られる時は42@を小文字42@にしてください)


活動記録

○第21回例会(検討会−大阪府八尾市・八尾市文化会館プリズムホール)1999.11.27〜28
27〜28日の2日間にわたり日韓シンポジウム「城郭における版築技法の比較検討」を開催した。昨年太宰府で開催したプレシンポに続く第二弾で、韓国から3人の先生方を招聘するなど本会では初めての大きな検討集会となった。29〜30日は韓国の先生方を高安城−鬼ノ城−御所ヶ谷−宮地岳−大野城にご案内し、鬼ノ城、御所ヶ谷では発掘現場も見学することができた。会場の準備、受付、冊子販売などでは高安城を探る会のお世話になった。
11/27
 向井一雄(古代山城研究会) 「日本古代山城の版築技法」
 赤司善彦(九州歴史資料館・当時) 「水城・大野城の版築」
 小川秀樹(行橋市教育委員会) 「御所ヶ谷神籠石の版築土塁」
 乗岡 実(岡山市教育委員会) 「大廻小廻山城の土塁と列石」
 村上幸雄(総社市埋蔵文化財学習の館) 「鬼ノ城」
11/28
 車勇杰(韓国・忠北大學校) 「韓国の版築土塁」
 菅谷文則(滋賀県立大学) 「中国の典型的な板築」
 崔孟植(韓国・国立扶餘文化財研究所) 「扶蘇山城の版築土塁」
 羅東旭(韓国・釜山廣域市立博物館) 「慶南地域の版築土塁」
(参加者72名)

○第22回例会(検討会−兵庫県姫路市・日本城郭研究センター)2000.5.27
松波宏隆(龍谷大学) 「遼東半島の高句麗山城(1999.4.〜5.)」
「韓国山城の水口新例及び石築城壁について」
寺岡 洋(古代山城研究会) 「武珍古城の特異な城壁について」
山元敏裕(高松市教育委員会) 「屋島城の調査(平成11年度)」
中嶋 聡(古代山城研究会) 「宮地岳・唐原神籠石」
(参加者32名)

○第23回例会(踏査会−福岡県筑紫野市・宮地岳城跡、唐原神籠石他)2000.11.23〜25
23日、博多駅から貸切バスで99年発見された宮地岳城跡へ。途中那津官家と推定される比恵遺跡に立ち寄る。宮地岳では中嶋氏と筑紫野市教委の草場氏の案内で東側の列石線も見学することができた。宿泊は原鶴温泉のビューホテル平成。24日はホテル近くの朝倉宮推定地を見て、発掘中の杷木神籠石を訪れた。吉井町歴史民俗資料館や日岡古墳、楠名・重定古墳に立ち寄り、日田から中津へ抜けて大平村の唐原神籠石、穴ヶ葉山古墳を見学した。その後、新吉富村教委の矢野氏の案内でフルトノ遺跡、新吉富村歴史民俗資料館を見学できた。中津駅前の中津オリエンタルホテルで宿泊。25日は行橋市教委の小川氏の案内で中津城に転用された神籠石列石、調査中の御所ヶ谷神籠石第2東門を見学した。
(参加者22名)

○第24回例会(検討会−兵庫県神戸市・神戸学生青年センター)2001.5.26
今回は懐かしい神戸学生センターで、名城大の加藤瑛二氏を迎え、内モンゴル赤峰市敖漢旗の山城や遼寧省・吉林省の漢代山城についてご紹介いただいた。高句麗山城のルーツを考える意味でも興味深い内容だった。その他、三氏の報告があった。阪急六甲駅前の「磯」で懇親会。翌27日は有志で高安城の踏査を行った。高安城を探る会の案内で土段状遺構(通称:兵舎址)や金ヤ塚礎石群近くの土塁を見学した。
加藤瑛二氏(名城大学) 「内モンゴル赤峰市敖漢旗の山城」
山元敏裕氏(高松市教育委員会) 「屋島城の調査(平成12年度)」
向井一雄(古代山城研究会) 「御所ヶ谷・鬼ノ城の昨年度調査」
山田隆文(橿原考古学研究所) 「飛鳥京跡苑池遺構(第2次調査)」
(参加者27名)

○第25回例会(検討会・踏査会−岡山県岡山市・岡山市立古代オリエント美術館、岡山県総社市・鬼城山城)2000.11.23〜24
近年発掘調査が進展している鬼城山城を中心に、吉備の古代山城を考える検討会を開催した。23日は、鬼城山城の内部施設、交通路、国府調査といったテーマで三氏から報告があり、多面的な非常に興味深い検討会となった。会場・運営では岡山市教委のお世話になった。岡山駅近くの「つぼ八サンルート店」で懇親会。翌24日は総社市教委の村上氏の案内で鬼城山城北門の発掘現場を見学した。昨年度発見された第0水門および周辺の土塁線も調査が進んでおり、築造当時の迫力ある外郭線を見ることができた。見学後、有志で長迫の横口式石槨・秦廃寺を見学した。
中村太一(北海道教育大学釧路校) 「山城・駅路・令制国−吉備地域を中心に−」
岡田 博(岡山県古代吉備文化財センター) 「鬼ノ城 城内の発掘調査」
草原 孝典(岡山市教育委員会) 「備前国府の再検討」
(参加者52名)

○第26回例会(検討会・踏査会−香川県高松市・高松市立図書館、岡山県総社市・屋嶋城)2002.5.18〜19
18日は高松市図書館で亀田修一氏が「朝鮮半島古代山城の見方」と題して、山城遺構の観察点、比較研究、周辺の遺跡との関係、築城主体(施工主)と造営主体(現場)の問題など多方面にわたる検討課題の指摘を行った。合わせて2002年3月に屋嶋城で城門遺構が発掘されたため、古代山城の城門遺構に関する検討会を緊急企画し、最近の各地での城門調査状況を担当者から報告していただいた。高松市内の「仲見世」で懇親会。19日は屋嶋城と周辺遺跡を見学した。午前中、屋嶋城南嶺の発掘現場見学(北斜面土段→屋島寺→城門跡→池跡)と浦生の大石塁、午後は牟礼王墓→小山・南谷遺跡→山下古墳・久本古墳→瀧本神社古墳→宝寿寺跡など屋島南方の山田郡にある6〜7世紀代の遺跡を見学した。
亀田修一(岡山理科大学)「朝鮮半島古代山城の見方」
古門雅高(長崎県教育庁学芸文化課)「対馬・金田城の調査成果」
山元敏裕(高松市教育委員会)「屋島城の城門遺構の確認」
小川秀樹(行橋市教育委員会)「御所ヶ谷神籠石」
村上幸雄(総社市教育委員会)「鬼ノ城 発掘調査」
(参加者43名)

○第27回例会(検討会−兵庫県神戸市・神戸学生青年センター)2002.12.15
神戸学生センターで「古代山城の城壁及び付帯施設の再検討」をテーマに、朝鮮半島古代山城の城郭パーツ論についての検討会を開催した。春例会に続いて古代山城を研究するポイントに関するテーマ第二弾となった。時間の関係で充分な議論はできなかったが、縄張り・選地の問題や自然石−割石−加工石といった石積みに関する問題など、今後深化させるべき個別テーマについて知ることができた。また各地調査の近況報告も行った。有志が阪急六甲駅前の「磯」で懇親会。前日14日には同センターで「高句麗山城研究会」も開催し、松波氏が中国東北部城址踏査の報告を行った。
松波宏隆(龍谷大学)「縄張り、石築城壁、基壇補築、雉城、城門、甕城、城内建物、貯水池」
山田隆文(橿原考古学研究所)「柱溝のある石築城壁」
向井一雄(古代山城研究会)「城門(虎口防御)、烽燧」
                  「金田城・唐原神籠石(資料提供は地元教育委員会より)」
山村芳貴(東予市教育委員会)「平成14年度 永納山城跡発掘調査」
松尾洋平(総社市教育委員会)「平成14年度 鬼ノ城発掘調査概要」
(参加者35名)

○第28回例会(検討会−兵庫県姫路市・日本城郭研究センター)2003.5.24
「百済の役−白村江戦跡関連城址踏査報告」として2003年GWに研究会有志で行った踏査旅行の報告会を開催した。ビデオ(松波氏撮影)を見ながら松波宏隆氏と向井一雄氏が解説を行った。時間の関係で任存城比定地の大興鳳首山城、全栄來説の周留城−扶安位金岩山城のみの紹介となった。扶余羅城など再度ビデオ報告会を企画したい。その他、最近の各地の調査事例を担当者の方々から報告していただいた。例会後はJR姫路駅近くのホテルサンガーデン姫路で懇親会を開催した。
(参加者22名)

○第29回例会(見学会−愛媛県東予市[現西条市]・永納山城)2003.11.29
例会開催地として希望の多かった永納山城で、発掘調査中の現場見学会を開催した。見学会当日はあいにくの雨となったが、調査担当者の山村芳貴氏らのご協力により、2003年度調査の現場を全て見ることができた。列石線や版築土塁の多様性も興味深かったが、永納山で初めて検出された列石前面の柱穴(約3mスパン)も見ることができた。永納山の見学後、貸切バスで妙見山古墳(現今治市大西町・藤山健康文化公園内)と伊予国分寺塔基壇を見学した。懇親会はJR壬生川駅近くの「五味鳥」で開催。
(参加者25名)

○第30回例会(検討会・見学会−岡山県総社市・総社市立図書館、鬼ノ城)2004.5.29〜30
2004年春、復元工事のほぼ成った鬼ノ城で総社市教育委員会のご協力のもと例会を開催した。5/29は総社市立図書館で「鬼ノ城の城門復元」に関する検討会を行い、合わせて最近の各地の調査事例について、担当者の方々から紹介・報告していただいた。5/29は総社市のお食事処で懇親会。翌5/30は復元された鬼ノ城西門と版築土塁を見学した。残念ながら版築土塁の一部は崩壊事故で崩れていたが、古代工法の優秀性を改めて認識させられた。
村上幸雄(総社市埋蔵文化財学習の館館長)「鬼ノ城西門・版築土塁復元について」
向井一雄(古代山城研究会)「古代建物の上屋構造−特に門について」
                  「金田城跡南門・唐原神籠石第1水門(資料提供は地元教育委員会より)」
小川秀樹(行橋市教育委員会)「御所ヶ谷神籠石東門・第2東門の調査」
山元敏裕(高松市教育委員会)「屋島城の城門遺構の確認」
山村芳貴(東予市教育委員会)「平成15年度 永納山城跡発掘調査」
(参加者42名)

○第31回例会(見学会−熊本県鹿本郡菊鹿町・鞠智城温故創生館、鞠智城跡)2004.12.11〜12
復元整備の進められている鞠智城跡の見学会を鞠智城温故創生館のご協力で開催した(鞠智城での例会は2回目)。最初に大田幸博館長と矢野裕介氏からこれまでの発掘調査・整備の概要について説明を受け、城内の土塁線を中心に見学。鞠智城では2002年に初めて土塁基底部の列石が確認されており、今回は2004年度調査で確認された列石や柱穴を見学することができた。12/11夜は宿泊先の菊翠苑で懇親会を開催、温泉につかりながら山城談義に盛り上がった。翌12/12は貸切バス・車に分乗して瀬高に出て女山神籠石を踏査。瀬高町歴史資料館にも立ち寄り、女山神籠石長谷谷水門の模型(築造途中の様子を再現)を見学した。午後は高良山神籠石(久留米市)を踏査した。
(参加者23名)

○第32回例会(検討会・踏査会−奈良県橿原市・橿原考古学研究所、酒船石北遺跡)2005.5.28〜29
会発足以来初めて奈良県で例会を開催した。まず高安城についてこれまで橿原考古学研究所を中心に行われた発掘調査の総括を河上邦彦氏から行われ、ついで山田隆文氏から最近の踏査によって見つかった土塁・列石状遺構と想定される城域について報告があった。また高安城だけでなく、近年調査された酒船石遺跡や諸カシ谷遺跡など飛鳥地域の城郭的遺跡についても各調査担当者から調査成果の報告がなされた。その他、屋嶋城(山元敏裕氏)、永納山城(渡邊芳貴氏)、鹿毛馬城(須原緑氏)について最近の調査成果の紹介があった。翌日は万葉文化館内の飛鳥池遺跡の展示を見て、飛鳥寺から酒船石遺跡を見学した(既に東側調査区は埋め戻しており、列石は覆屋をした最初の調査区のみ見られる)。

河上邦彦(神戸山手大学教授) 「高安城の発掘調査について」
山田隆文(橿原考古学研究所) 「高安城の踏査成果」
木場幸弘(高取町教育委員会) 「森カシ谷遺跡の発掘調査」
相原嘉之(明日香村教育委員会) 「酒船石遺跡の発掘調査」
(参加者35名)

○ 第33回例会(シンポジウム・見学会−福岡県筑紫野市・筑紫野市生涯学習センター、水城・小水城、宮地岳山城)2006.2.4〜5
"羅城シンポジウム"と銘打ち「大宰府羅城と宮地岳山城」を開催した。研究会としては99年に開催した版築シンポ以来の大会で、報告者は総勢8人。参加者も最多の75名となった。韓国からも朴淳發先生を招聘して扶余羅城の最新の成果についての講演があり、「羅城」とは何かにとどまらない、「大宰府成立論」にも議論が及ぶ有意義な研究集会となった。前日の4日午後は博多駅から貸切バスで、小水城(天神山・大土居・上大利)−水城大堤(西門・東門)−宮地岳山城を見学した。研究会として宮地岳山城の見学会は2回目となるが、今回多くの人が初めて第3水門の威容を見ることができた。小水城の見学では春日市教委の中村昇平氏、宮地岳山城の見学では筑紫野市教委の草場啓一氏、小鹿野亮氏のお世話になった。

2/4 羅城シンポジウム
 草場啓一(筑紫野市教育委員会) 「宮地岳古代山城」
 末永浩一(上毛町教育委員会) 「唐原山城」
 小澤佳憲(福岡県教育庁) 「大野城」
 城戸康利(太宰府市教育委員会) 「大野城・新発見の城門」
 朴淳發(韓国・忠南大学校) 「泗比羅城」
松波宏隆(龍谷大学) 「新羅・高句麗地域の遮断城・関隘」
杉原敏之(九州歴史資料館) 「水城の発掘調査」
中村昇平(春日市教育委員会) 「小水城の調査」
(参加者75名)

○ 第34回例会(踏査会−福岡県瀬高町(現みやま市)・女山神籠石、佐賀県武雄市・おつぼ山神籠石、福岡県飯塚市・鹿毛馬神籠石)2006.5.27〜28
この例会は今までと趣向を変えて、北部九州の神籠石系山城の石切場をめぐる踏査会を企画した。27日、JR瀬高駅からジャンボタクシーに分乗し、山川町教委員の東竜雄氏と築地原氏の案内で女山神籠石の採石場推定地へ。現場には高さ5mを超す巨岩が残り、列石状に採石した痕も残る。この後、山門郡衙に想定される朝日遺跡を通り、女山神籠石の横尾谷水門・長谷水門を見学した。この日は天気悪く終日雨やまず。宿泊は武雄温泉のパーソナルホテル遊。翌28日は木下良先生の案内で、おつぼ山神籠石と杵島山地との間を通過する駅路推定線を歩く。駅路から見える場所にのみ土塁・列石を設けている状況を実地に確認することができた。おつぼ山では東門近くの石材加工場所で矢穴のある残石を確認し、採石地である杵島山地中腹の立岩でも同様な矢穴を確認できた。28日午後は、大宰府から米の山峠を越えて飯塚方面へ。途中蘆城駅かと言われている阿志岐A地点から宮地岳城を望見、また大分廃寺塔跡にも立ち寄った。飯塚市教委の須原緑氏の案内で鹿毛馬神籠石を見学、ここでは列石線北側尾根でコッパの多量堆積、列石線南端では残念石や矢穴のある石材を確認した。帰りはショウケ越えを通り、博多駅で解散。
(参加者16名)

○第35回例会(検討会・踏査会−韓国忠北道清州市・忠北大学・中原文化財研究院)2006.11.23〜26
以前から企画のあった韓国例会を初めて開催した。日程は11/23〜26の4日間で、忠清北道の清州を中心とした地域の山城を踏査した。この地域はかつて三国の係争地となったため、時代や各国ごとに興味深い城郭遺構が多く遺っている。23日は正午頃、ソウル仁川空港に集合し貸し切りワゴン車2台に分乗して、ソウル近郊・京畿道河南市春宮洞の二聖山城を見学。有名な八角形建物や貯水池、整備中の城門址・雉城を見ることができた。初日夜は清州到着後、車先生ら中原文化財研究院のメンバーの歓待を受けた。翌24日は三年山城と姑母山城を中原文化財研究院のメンバーのご案内で見学。発掘調査中の遺構を見学することができた。三年山城では確金(ファックセ/扉軸摺金具)の出土した城門址や女墻、姑母山城では水口と導水溝遺構や貯水池を見学した。25日は午前中、予定していた高句麗の南進拠点城柵−南城谷遺跡の見学が隣接する軍の行事の関係で中止となり、代わりに原三国期(2-3世紀)までさかのぼるかと言われている井北洞土城を見た後、清州市西郊の父母山城を見学した。この日の午後は日韓古代山城研究セミナーという研究交流会を中原文化財研究院で開催。日本側から3名、韓国側からも3名が最近の調査成果の報告を行った。交流会は短時間だったが内容的には非常に充実したものとなった。セミナー後の懇親会は二次会をノレバン(カラオケ)に移して深夜まで続いた。最終日の26日は清州を早朝に出発、忠清南道錦山の栢嶺山城を目指した。この地域は新羅・百済国境の要衝−炭ケンに比定され、特に栢嶺山城は百済泗比期(7世紀)の遺物のみ出土する遺跡として注目されている。栢嶺山城の見学後、足早にソウルへ戻り、仁川空港から帰路についた。今回の旅行での見学・セミナーなどでは、車勇杰先生と成正ヨン氏をはじめとする忠北大学・中原文化財研究院の方々にお世話になった。

11/25 日・韓古代山城研究セミナー
向井一雄氏(古代山城研究会) 「日本における最近の古代山城調査事例−北部九州を中心に−」
韓善京氏(韓国・中原文化財研究院) 「清原 芙江里 南城谷遺跡 検討」
松尾洋平氏(総社市教育委員会) 「古代山城 鬼ノ城−発掘調査成果から展望する−」
白永鐘氏(韓国・中原文化財研究院) 「姑母山城の築造時期 考察」
山元敏裕氏(高松市教育委員会) 「香川県 高松市 屋嶋城跡」
趙順欽氏(韓国・中原文化財研究院) 「報恩 三年山城の構造と変化」
(参加者14名)

機関誌『溝婁』バックナンバー

機関誌「溝婁(コル)」は北九州中国書店で取り扱っています。購入希望者は直接お問い合わせ下さい。
北九州中国書店
〒800-0257 北九州市小倉南区湯川4丁目2-19
TEL/FAX:093-921-6570

1〜5号合本と6号は品切れ(絶版)です。
なお国立国会図書館や山城所在の県立図書館などに納本しています。

号数 発行年 内容 頒価 在庫
1号 1991.6.30 義則敏彦「古代山城としての城山城の現状と課題」
向井一雄「城山遺構の検討−石城山・讃岐城山との比較を通して−」
寺岡 洋「城山城周辺の遺跡」
尾多賀晴悟「備後国常城について」
なし
2号 1992.1.31 高正龍「「神籠石」の土塁構造(上)」
向井一雄「御所ヶ谷山城 新発見遺構について−新たに発見された二つの城門跡−」
寺岡 洋「益山 五金山城」
向井一雄「古代山城関係文献目録(日本)1984〜1992」
なし
3号 1992.11.30 高正龍「関門城の城壁と銘文石」
寺岡 洋「廣州 二聖山城」
松波宏隆「姑蘇城踏査記」
向井一雄「南原 蛟龍山城」
なし
4号 1993.9.30 向井一雄「対馬金田城一の木戸について」
工藤茂博「対馬金田城についての覚書」
寺岡 洋「明日香酒船石北遺跡」
なし
5号 1994.5.31 北垣聰一郎「いわゆる神籠石遺構の平面プランとその構築法について」
高正龍「韓国巨済島の邑城3例」
なし
6号 1996.3.31 特集「讃岐城山城跡の研究」
今井和彦・工藤茂博・向井一雄
なし
7号 1998.11.1 成周鐸・車勇杰(訳:寺岡 洋)「稷山 蛇山城」
山田隆文「丹陽独楽山城踏査記−石築城壁面の垂直溝について−」
瓜生秀文「雷山神籠石−現在までの調査から−」
平岡岩夫「屋嶋城跡の新発見の石塁に関して」
1000円 あり
8号 1999.11.1 中嶋 聡・向井一雄「宮地岳城跡の発見について−福岡県筑紫野市宮地岳所在の古代山城踏査報告−」
「古代山城の土塁構造−大宰府例会(1998.11.23)の記録」
1000円 あり
9・10合併号 2001.12.15 赤司善彦「大野城跡の土塁について−近年の調査から−」
古門雅高・田中淳也「金田城跡の調査成果について−ニノ城戸城門跡−」
中嶋 聡「宮地岳城跡の東側列石線について」
小川秀樹「豊前中津城石垣にみえる神籠石石材について」
瓜生秀文「伝怡土城跡出土の鬼瓦」
寺岡 洋「韓山・乾芝山城について」
向井一雄「古代山城研究の動向と課題」
「城郭における版築技法の比較検討−日韓シンポジウム(1999.11.27〜28)の記録」
1000円 あり
11号 2003.5.1 中村太一「山城・駅路・令制国−備前・備中国を中心に−」
岡田 博「鬼城山(鬼ノ城)城内の確認調査」
山元敏裕「屋嶋城跡の発掘調査について−城門調査を中心に−」
秀島龍男「宮地岳古代山城跡−2002年3月〜11月踏査報告−」
向井一雄「古代山城関係文献目録(日本)1984〜2003」
1000円 あり
12号 2005.5.1 朴淳發・成正庸(訳:寺岡 洋)「百済泗比羅城II」
山元敏裕「屋島南嶺で確認した堀切について」
松尾洋平「鬼ノ城における石材加工痕について」
1000円 あり
13号 2007.5.1 特集「大宰府羅城と宮地岳山城」−羅城シンポジウム−
草場啓一「宮地岳古代山城」
末永浩一「唐原山城跡の調査」
小澤桂憲「災害復旧事業にかかる大野城跡の調査成果−土塁編−」
城戸康利「大野城・新発見の城門」
朴淳發「泗比羅城研究の現段階」
松波宏隆「新羅・高句麗地域の遮断城・関隘−囲繞しない城壁について−」
杉原敏之「水城跡の発掘調査−外濠の調査成果を中心に−」
中村昇平「小水城の調査−大土居水城跡を中心に−」
羅城シンポジウムの記録(2006.2.5)
田中淳也「金田城跡南門の調査成果について」
1000円 あり
14号 近日刊行予定

※「溝婁」の婁は正しくは「さんずい+婁」です。

古代山城一覧

遺跡の判明している古代山城

山城名 読み方 所在地 地図 リンク
A 大野城 おおの 福岡県太宰府市・宇美町・大野城市
B 基肄城 きい 佐賀県基山町
C 金田城 かなた(かねだ) 長崎県対馬市
D 屋嶋城 やしま 香川県高松市
E 高安城 たかやす 大阪府八尾市・奈良県平群町
F 鞠智城 きくち(くくち) 熊本県山鹿市・菊池市
1 播磨城山城 はりまきのやま 兵庫県たつの市
2 大廻小廻山城 おおめぐりこめぐりやま 岡山県岡山市・瀬戸町
3 鬼城山城(鬼ノ城) きのじょうさん(きのじょう) 岡山県総社市
4 讃岐城山城 さぬききやま 香川県坂出市・丸亀市
5 永納山城 えいのうざん 愛媛県西条市
6 石城山城(石城山神籠石) いわきさん 山口県光市・田布施町
7 御所ヶ谷城(御所ヶ谷神籠石) ごしょがだに 福岡県行橋市・勝山町・犀川町
8 宮地岳古代山城 みやじだけ 福岡県筑紫野市
9 高良山城(高良山神籠石) こうらさん 福岡県久留米市
10 雷山城(雷山神籠石) らいざん 福岡県前原市
11 女山城(女山神籠石) ぞやま 福岡県みやま市
12 鹿毛馬城(鹿毛馬神籠石) かけのうま 福岡県飯塚市
13 帯隈山城(帯隈山神籠石) おぶくまやま 佐賀県佐賀市
14 おつぼ山城(おつぼ山神籠石) おつぼやま 佐賀県武雄市
15 杷木城(杷木神籠石) はき 福岡県杷木町
16 唐原山城 とうばる 福岡県上毛町

※文献に記録のない山城には「○○神籠石(こうごいし)」と呼ばれているものもありますが、ここでは「○○城」に統一しました。

所在地不明の城

山城名 読み方 所在地 地図 リンク
G 長門城(長門国の城) ながと 山口県下関市周辺?
H 三野城 みの
I 稲積城 いなづみ
J 常城 つね 広島県府中市?
K 茨城 いばら(うばら) 広島県福山市?
L 三尾城 みお 滋賀県高島町?

参考文献

古代山城関係文献目録(日本)2003〜2008年(暫定版)

2003年(平成15)
・河上邦彦『飛鳥を掘る』講談社選書メチエ258(p.174酒船石北西の石垣と両槻宮)
・乗岡実「軍事と土木技術」『考古学ジャーナル』505(特集・古代の土木技術)
・『金田城跡II』(美津島町文化財調査報告書 第10集)長崎県美津島町教育委員会
・『鞠智城跡−第23次調査報告−』熊本県立装飾古墳館分館 歴史公園鞠智城・温故創生館
・『唐原神籠石I』(大平村文化財調査報告書 第13集)大平村教育委員会(現福岡県上毛町)
・寺岡洋「韓国山城紀行・白村江ツアー百済復興軍の拠点となった山城(前)」『むくげ通信』198号 むくげの会
・中村太一「山城・駅路・令制国−備前・備中国を中心に−」『溝婁』第11号 古代山城研究会
・岡田 博「鬼城山(鬼ノ城)城内の確認調査」『溝婁』第11号 古代山城研究会
・山元敏裕「屋島城跡の発掘調査について−城門調査を中心に−」『溝婁』第11号 古代山城研究会
・秀島龍男「宮地岳古代山城跡−2002年3月〜11月踏査報告−」『溝婁』第11号 古代山城研究会
・向井一雄「古代山城関係文献目録(日本)1984〜2003年」『溝婁』第11号 古代山城研究会
・山口裕平「西日本における古代山城の城門について−その類型化と変遷−」『古文化談叢』第50集(上)九州古文化研究会
・寺岡洋「韓国山城紀行・白村江ツアー百済復興軍の拠点となった山城(後)」『むくげ通信』199号 むくげの会
・向井一雄「石城山城の空壕」『戦乱の空間』2号 戦乱の空間編集会
・後藤祥夫「中国東北地方の高句麗山城調査と創価大学考古学研究会の果たした役割」『創価考古』2号・3号合併号〜高句麗山城踏査研究特集〜 創価大学考古学研究会
・宮塚義人「高句麗山城の測量図作成」『創価考古』2号・3号合併号〜高句麗山城踏査研究特集〜 創価大学考古学研究会
・後藤和民・服部敬史・後藤祥夫・宮塚義人「高句麗山城の基礎的研究−衛星画像を利用した高句麗山城の測量調査」『青丘学術論集』第22集 (財)韓国文化研究振興財団

2004年(平成16)
・相原嘉之「倭京の"守り"−古代都市 飛鳥の防衛システム構想−」『明日香村文化財調査研究紀要』第4号 明日香村教育委員会
・乗岡実「激動の七世紀と古代山城」『考古学研究会岡山例会シンポジウム記録4 激動の七世紀と古代山城・吉備の鉄(岡山例会第六回シンポジウム 激動の七世紀と古代山城−鬼ノ城をめぐる新視点−2001/12/8)』考古学研究会
・松尾洋平「鬼ノ城発掘調査」『考古学研究会岡山例会シンポジウム記録4 激動の七世紀と古代山城・吉備の鉄』
・出宮徳尚「古代山城再考」『考古学研究会岡山例会シンポジウム記録4 激動の七世紀と古代山城・吉備の鉄』
・赤司善彦「北部九州の古代山城」『考古学研究会岡山例会シンポジウム記録4 激動の七世紀と古代山城・吉備の鉄』
・狩野久「西日本古代山城の歴史的意義」『考古学研究会岡山例会シンポジウム記録4 激動の七世紀と古代山城・吉備の鉄』
・成正庸(高田寛太訳)「百済土城の変遷と山城」『吉備地方文化研究』第14号 就実大学吉備地方文化研究所
・村上幸雄「鬼ノ城の概要」『吉備地方文化研究』第14号 就実大学吉備地方文化研究所
・『鞠智城跡−第24次調査報告−』熊本県立装飾古墳館分館 歴史公園鞠智城・温故創生館
・向井一雄「山城・神籠石」『古代の官衙遺跡II(遺物・遺跡編)』国立奈良文化財研究所
・原田実「第9章 神籠石の結界」『邪馬台国浪漫譚〜平塚川添遺跡とあさくら路〜』梓書院
・『古代山城鞠智城を考える−発掘調査の記録−(鞠智城跡国史跡指定記念シンポジウム)』(2004/5/16)熊本県教育委員会
・小川秀樹「第二節 御所ヶ谷神籠石と七世紀の国防」『行橋市史』上巻(第二編 原始・古代 第五章)行橋市

2005年(平成17)
・相原嘉之「飛鳥の羅城−飛鳥東方丘陵上の掘立柱塀についての憶測−」『季刊 明日香風』95
・葛原克人「鬼ノ城と東アジア」『古代を考える 吉備』吉川弘文館
・磯村幸男「現代における文化財保存と地域住民〜史跡鞠智城跡の保存と活用、そして継承〜」『古代山城鞠智城を考える(鞠智城跡国史跡指定記念シンポジウム報告書)』(2004/5/16)熊本日日新聞情報文化センター
・大田幸博「鞠智城跡の発掘調査の歴史と成果」『古代山城鞠智城を考える(鞠智城跡国史跡指定記念シンポジウム報告書)』
・小田富士雄「西日本における山城築城に関する史料」『古代山城鞠智城を考える(鞠智城跡国史跡指定記念シンポジウム報告書)』
・出宮徳尚「中・四国地方の古代山城」『古代山城鞠智城を考える(鞠智城跡国史跡指定記念シンポジウム報告書)』
・岡田茂弘「多賀城と古代城柵、保存・活用の現況」『古代山城鞠智城を考える(鞠智城跡国史跡指定記念シンポジウム報告書)』
・板楠和子「文献に見る古代山城の成立とその過程」『古代山城鞠智城を考える(鞠智城跡国史跡指定記念シンポジウム報告書)』
・『永納山城跡−平成14年度〜16年度調査報告書』西条市教育委員会
・石松好雄「北部九州の神籠石からみた永納山神籠石」『永納山城跡−平成14年度〜16年度調査報告書』
・狩野久「山城と大宰・総領と「道」制」『永納山城跡−平成14年度〜16年度調査報告書』
・白石成二「古代伊予国における永納山城」『永納山城跡−平成14年度〜16年度調査報告書』
・『鞠智城跡−第25次調査報告−』熊本県立装飾古墳館分館 歴史公園鞠智城・温故創生館
・『古代山城 鬼ノ城(鬼城山史跡整備事業に伴う発掘調査)』(総社市埋蔵文化財発掘調査報告18)岡山県総社市教育委員会
・『唐原山城跡II』(大平村文化財調査報告書 第16集)大平村教育委員会(現福岡県上毛町)
・朴淳発・成正庸(訳:寺岡洋)「百済泗比羅城II」『溝婁』12号 古代山城研究会
・山元敏裕「屋島南嶺で確認した堀切について」『溝婁』12号 古代山城研究会
・松尾洋平「鬼ノ城における石材加工痕について」『溝婁』12号 古代山城研究会
・小田和利「王都防衛の礎 水城」『歴史群像シリーズ特別編集 飛鳥王朝史』学習研究社
・寺岡洋「韓国考古散歩メモ・南漢山城から栢嶺山城まで−関防遺跡をたずねる旅−」『むくげ通信』210号 むくげの会
・向井一雄「外城ラインに関する一考察」『戦乱の空間』4号 戦乱の空間編集会
・荒井登志夫「第四章 巨大な神籠石と磐井」『前方後円墳の世紀−日本古代史解明の手引II−』(歴研[謎解き]ブックレット)歴史研究会
・仁藤敦史「七世紀後半の戦乱と高安城」『第33回古代史サマーセミナー資料集』(2005/8/25)第33回古代史サマーセミナー事務局(近畿大学文芸学部)
・山田隆文「高安城の発掘成果と城壁推定線」『第33回古代史サマーセミナー資料集』
・棚橋利光「高安城の発見」『第33回古代史サマーセミナー資料集』
・小田富士雄「大陸情勢と朝鮮式山城」『別冊太陽 日本のこころ136 古代九州』平凡社
・小田和利「古代城郭都市−大宰府羅城」『別冊太陽 日本のこころ136 古代九州』平凡社
・渡邊芳貴「永納山城跡の概要」『伊予国唯一の古代山城 永納山城跡の謎に挑む(永納山城跡国史跡指定記念シンポジウム資料)』(2005/11/13)西条市教育委員会
・狩野久「7世紀後半の東アジア情勢と古代山城」『伊予国唯一の古代山城 永納山城跡の謎に挑む(永納山城跡国史跡指定記念シンポジウム資料)』
・石松好雄「北部九州における神籠石と朝鮮式山城」『伊予国唯一の古代山城 永納山城跡の謎に挑む(永納山城跡国史跡指定記念シンポジウム資料)』
・長井數秋「周辺の歴史的環境からみた永納山城」『伊予国唯一の古代山城 永納山城跡の謎に挑む(永納山城跡国史跡指定記念シンポジウム資料)』
・白石成二「古代伊予国における永納山城」『伊予国唯一の古代山城 永納山城跡の謎に挑む(永納山城跡国史跡指定記念シンポジウム資料)』
・赤司善彦「古代の山城とその背景」『日本海域歴史大系 第一巻 古代篇I』小林昌二・小嶋芳孝編 清文堂
・高野晋司「対馬・壱岐の古代」『日本海域歴史大系 第一巻 古代篇I』小林昌二・小嶋芳孝編 清文堂
・中山圭「鞠智城出土の軒丸瓦−朝鮮式山城古瓦の一様相−」『九州考古学』第80号 九州考古学会
・狭川真一「神籠石式山城」『聖武東遊−騎馬軍団東へ』(平成17年度企画展)四日市市率博物館

2006年(平成18)
・金正基「韓国の遺跡を掘る−古代山城を中心に−」『日韓の古代山城を掘る(福岡県教育委員会・大韓民国国立文化財研究所交流20周年記念 九州国立博物館国際シンポジウム』(2006/3/11)九州国立博物館
・小田富士雄「日本の遺跡を掘る−古代山城を中心に−」『日韓の古代山城を掘る(福岡県教育委員会・大韓民国国立文化財研究所交流20周年記念 九州国立博物館国際シンポジウム』
・金容民「扶余と扶蘇山城」『日韓の古代山城を掘る(福岡県教育委員会・大韓民国国立文化財研究所交流20周年記念 九州国立博物館国際シンポジウム』
・向井一雄「日本の古代山城−北部九州を中心に−」『日韓の古代山城を掘る(福岡県教育委員会・大韓民国国立文化財研究所交流20周年記念 九州国立博物館国際シンポジウム』
・朴鐘益「韓国の山城最新発掘調査成果について」『日韓の古代山城を掘る(福岡県教育委員会・大韓民国国立文化財研究所交流20周年記念 九州国立博物館国際シンポジウム』
・亀田修一「日韓の古代山城−類似点と相違点−」『日韓の古代山城を掘る(福岡県教育委員会・大韓民国国立文化財研究所交流20周年記念 九州国立博物館国際シンポジウム』
・狭川真一「古代山城からの可視範囲」『元興寺文化財研究所 研究報告2005』(財)元興寺文化財研究所
・平岡岩夫「東アジアで誇れる屋島が涙している〜幻の屋嶋城は存在した〜」『調査月報』No.229 (財)香川経済研究所
・坪井清足「大廻小廻山神籠石とは」『大廻小廻山城跡の謎に迫る−吉備最大の古代山城−(国指定記念シンポジウム記録)』(2005/5/14)岡山示教育委員会
・賈鍾壽「韓国の城」『大廻小廻山城跡の謎に迫る−吉備最大の古代山城−(国指定記念シンポジウム記録)』
・乗岡実「シンポジウムの趣旨説明と大廻小廻山城跡の概要」『大廻小廻山城跡の謎に迫る−吉備最大の古代山城−(国指定記念シンポジウム記録)』
・磯村幸男「古代山城跡と史跡整備」『大廻小廻山城跡の謎に迫る−吉備最大の古代山城−(国指定記念シンポジウム記録)』
・赤司善彦「九州の古代山城」『大廻小廻山城跡の謎に迫る−吉備最大の古代山城−(国指定記念シンポジウム記録)』
・亀田修一「韓国の古代山城と日本」『大廻小廻山城跡の謎に迫る−吉備最大の古代山城−(国指定記念シンポジウム記録)』
・出宮徳尚「吉備東部の拠点大廻小廻山城」『大廻小廻山城跡の謎に迫る−吉備最大の古代山城−(国指定記念シンポジウム記録)』
・『鞠智城跡−第26・27次調査報告−(池ノ尾門跡及び貯水池跡堰き堤部の調査における中間報告)』熊本県立装飾古墳館分館 歴史公園鞠智城・温故創生館
・『国指定史跡 鬼城山 国指定史跡整備事業に伴う確認調査』(岡山県埋蔵文化財発掘調査報告203)岡山県教育委員会
・『古代山城 鬼ノ城2(鬼城山史跡整備事業に伴う発掘調査・東門、第1水門貯水池ほか)』(総社市埋蔵文化財発掘調査報告19)岡山県総社市教育委員会
・『史跡 御所ヶ谷神籠石I』(行橋市文化財調査報告書 第33集)行橋市教育委員会
・乗岡実「朝鮮式山城」『歴史群像シリーズ よみがえる日本の城28 城の歴史@』学習研究社
・甲元眞之「鞠智城についての一考察」『肥後考古』第14号 肥後考古学会
・寺岡洋「韓国考古散歩・山城・邑城・倭城・石工の痕跡−城郭をたずねる旅−(前)」『むくげ通信』216号 むくげの会
・寺岡洋「韓国考古散歩・山城・邑城・倭城・石工の痕跡−城郭をたずねる旅−(後)」『むくげ通信』217号 むくげの会
・『史跡「石城山神籠石」保存修理事業報告書』山口県光市教育委員会
・寺岡洋「韓国考古散歩・韓国の古代山城を歩く−古代山城研究会・清州(韓国)例会−」『むくげ通信』220号 むくげの会

2007年(平成19)
・坂上康俊「対馬・金田城の調査成果」『海路』第4号【特集】九州の城郭と城下町[古代編] 海鳥社
・瓜生秀文「怡土城築城の経緯について」『海路』第4号【特集】九州の城郭と城下町[古代編] 海鳥社
・赤司善彦「大野城と基肄城」『海路』第4号【特集】九州の城郭と城下町[古代編] 海鳥社
・大田幸博「鞠智城について」『海路』第4号【特集】九州の城郭と城下町[古代編] 海鳥社
・『石城山神籠石第一次。第二次調査概要書』光市
・小澤佳憲「大野城跡第45次調査(北石垣地区)」『第1回東アジア考古学会・中原文化財研究院研究交流会予稿集』(財)中原文化財研究院・東アジア考古学会(福岡大学)
・『大野城跡第46次調査(北石垣地区)の発掘成果−現地説明会資料−』(2007/3/17)福岡県教育庁総務部文化財保護課
・草場啓一「宮地岳古代山城」『溝婁』13号 古代山城研究会
・末永浩一「唐原山城跡の調査」『溝婁』13号 古代山城研究会
・小澤桂憲「災害復旧事業にかかる大野城跡の調査成果−土塁編−」『溝婁』13号 古代山城研究会
・城戸康利「大野城・新発見の城門」『溝婁』13号 古代山城研究会
・朴淳發「泗比羅城研究の現段階」『溝婁』13号 古代山城研究会
・松波宏隆「新羅・高句麗地域の遮断城・関隘−囲繞しない城壁について−」『溝婁』13号 古代山城研究会
・杉原敏之「水城跡の発掘調査−外濠の調査成果を中心に−」『溝婁』13号 古代山城研究会
・中村昇平「小水城の調査−大土居水城跡を中心に−」『溝婁』13号 古代山城研究会
・「羅城シンポジウムの記録(2006.2.5)」『溝婁』13号 古代山城研究会
・田中淳也「金田城跡南門の調査成果について」『溝婁』13号 古代山城研究会
・石松好雄「大宰府と朝鮮式山城」『古代日本と朝鮮の都城』中尾芳治・佐藤興治・小笠原好彦編著 ミネルヴァ書房
・岩本正二「神籠石」『古代日本と朝鮮の都城』中尾芳治・佐藤興治・小笠原好彦編著 ミネルヴァ書房
・今村峯雄・小林謙一・新免歳靖・坂本稔・谷山雅彦「炭素14測定からみた鬼城山遺構の築造年代」『国立歴史民俗博物館研究報告』第137集([共同研究]高精度年代測定法の活用による歴史資料の総合的研究)国立歴史民俗博物館
・白石成二『永納山城と熟田津−伊予国からみた古代山城論−』(ソーシアル・リサーチ叢書)ソーシアル・リサーチ研究会
・寺岡洋「韓国の古代山城を歩く・高句麗の城郭を中心にして−臨津江流域、漢江流域の高句麗城郭を歩く−」『むくげ通信』221号 むくげの会
・『国指定史跡 永納山城跡保存管理計画策定報告書』西条市教育委員会
・『鞠智城跡−第28次調査報告−(深迫門跡における土塁の調査)』熊本県立装飾古墳館分館 歴史公園鞠智城・温故創生館
・池田誠「古代山城に見る防御装置群と戦術−縄張り研究の視点から−」『戦乱の空間』6号 戦乱の空間編集会
・向井一雄「古代烽に対する基礎的検討」『戦乱の空間』6号 戦乱の空間編集会
・白石成二「伊予総領と古代山城」『地方史研究』第328号(57-4)地方史研究協議会
・高田徹「古代山城の出現」『歴史群像シリーズ 戦国の山城(山城の歴史と縄張りを徹底ガイド)』(全国山城サミット連絡協議会編)学習研究社

2008年(平成20)
・矢野裕介「鞠智城跡の池遺構」『季刊 考古学』第102号(特集・土木考古学の現状と課題)雄山閣
・相原嘉之「飛鳥における斉明朝の土木技術−酒船石遺跡の造営と『日本書紀』の「宮東山」−」『季刊 考古学』第102号(特集・土木考古学の現状と課題)雄山閣
・亀田修一「日韓古代山城の比較」『古代武器研究』vol.9 古代武器研究会
・小田富士雄「古代朝鮮式山城整備の現況」『第2回東アジア考古学会・中原文化財研究院研究交流会予稿集』(財)中原文化財研究院・東アジア考古学会(福岡大学)
・山元敏裕『屋嶋城跡II』(高松市埋蔵文化財調査報告第113集)高松市教育委員会

 2003年以前については、1984年以前は、小田富士雄 編『西日本古代山城の研究』(日本城郭史研究叢書 第13巻)名著出版 巻末の「西日本古代山城関係文献目録」、1984〜2002年は、『溝婁』11号掲載の向井一雄「古代山城関係文献目録(日本)1984〜2003」をご参照下さい。

inserted by FC2 system