井上恵一朗
2014年8月14日05時42分
ひっそり無縁墓に入り、お盆に墓参りをする親族もない遺骨が増えている。管理する自治体は置き場に困り、千葉県では一部の市が骨を粉にする「粉骨」による減量化を始めた。東京都では遺骨の保管年数を短縮する区も登場。孤独死の増加が背景にある。
房総半島にある千葉県館山市。慈恩院の一角に、市が火葬した引き取り手のない遺骨の納骨堂がある。高さと幅1・6メートル、奥行き1・8メートルの古びた石造で、3方の壁にある3段の棚に骨壺(こつつぼ)がぎっしり。床にも積まれている。
「ここ10年ほどで急に増えた」と市社会福祉課の杉田和義係長。古くは昭和30年代あたりから保管し続けてきたが、遺骨の急増で収めきれなくなった。
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朝日新聞社会部
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