ニュース
» 2014年08月14日 08時27分 UPDATE

「敵」「倒す」はNGワード 「モンハン」10周年、「一狩りいこうぜ!」に隠されたヒットの秘密 (1/2)

10周年を迎えた「モンスターハンター」。「一狩りいこうぜ!」という“モンハン用語”にも、ヒットの秘密が隠れている。

[産経新聞]
産経新聞

 「一(ひと)狩りいこうぜ!」。今月1日に渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)で開かれた「10周年記念モンスターハンター展」のオープニングセレモニーで、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーらがかけ声をかけてテープカットを行った。

画像 カプコンの藤岡要ディレクター

 「一狩り〜」は、カプコンのゲームソフト「モンスターハンター」のキャッチフレーズ。この独特の“モンハン用語”にも、シリーズ累計2800万本のヒットの秘密が隠れている。

 「敵」→「モンスター」▽「戦い」→「狩り」▽「倒す」→「狩る」。モンハンは開発段階から、通常のアクションゲームが使用する言葉をNGワードに設定し、置き換えるようにしてきた。モンスターはあくまでハンターの生活の一部になっている狩りの対象で、敵ではない。

 他のゲームではあまり例がないが、カプコンの藤岡要ディレクターは「殺伐とした世界にしたくなかった。言葉はデリケート。一度嫌だと感じると世界観が広がらない」と説明する。

 親が子供に遊ばせていいと感じるゲームにしたいという思いもあった。モンハンは通信システムで、仲間同士が協力してプレーできるのが売り。それには、多くの人に受け入れられる必要があるからだ。

 その甲斐あって、今では、学生時代に遊んでいたファンが親になり、子供と一緒にプレーを楽しむケースもあるという。

       1|2 次のページへ

copyright (c) 2014 Sankei Digital All rights reserved.

ピックアップコンテンツ

- PR -
激変する企業ITシステムに対応するための知見を集約。 ITの新しい潮流に乗り遅れないために。