中高生の間で深刻化する“LINEいじめ”の怖すぎる実態
13日放送のTBS「ひるおび!」は、「LINEトラブル」について特集。大阪府議会議員が女子中学生とのやりとりをキッカケに、不祥事を起こすほどの騒動となった「LINEトラブル」の実態とは?
加入数5,200万人!スマホ利用者のほとんどが利用
現在、日本での加入者が5,000万人を超えたというLINE。スマホを使っている人はほとんどが加入しているという人気のアプリで、世界では5億人を突破したというから驚きだ。
人気の理由として「通話料無料」「送受信が簡単で手軽」「スタンプの種類が豊富」があげられ、年代層が低くなるほど利用者数が多くなっている。
国内のスマホ利用者2000人の年代別利用者割合
- 10代 82.3%
- 20代 71.5%
- 30代 65.8%
- 40代 49.3%
- 50代以上 47.5%
しかし、人気の反面、問題点も指摘される。
■グループ作成の機能が、イジメなどのトラブルに発展しやすい
■利用者が多いため、詐欺のターゲットにされることがある
知らない間にやられている「グループはずし」
特に、同じグループのメンバーが自分の知らない話題で盛り上がっていて「なぜだろう?」と思ったら、知らない間に自分をはずしたグループが出来ていた、という「グループはずし」は、イジメやトラブルの原因となっているそう。
ITジャーナリスト・三上洋氏 は「LINEのグループ機能が悪いというわけではなく、飲み会などでいない人の話題をするのと同じ。悪口をちょっと言うと、コミュニケーションがはかどるというのを、LINE上でやってしまう。それがエスカレートするとケンカになったりイジメになったりするんだと思う」と、解説。
また、「リアルタイムにやりとり出来るのが利点でもあり、人間としては圧迫を感じるところもある」とLINEの特長について語った。
相談が寄せられた実際のイジメのケースがコワい!
全国webカウンセリング協議会には、LINEイジメの相談が数多く寄せられるという。
■高校3年生・男子の場合
家にスマホを置いたままバイトに行ってしまい、その間に友達がLINEで会話を始めた。
「返事がない」「死んだんじゃないの?」「死んだんだ、花でも供えてやろう」
帰宅して、慌てて連絡をとったが、一斉に無視された。翌日、学校に行くと机の上に白い花が置かれてあった。
三上氏は「LINEは、最大200人のグループが作れるため、1人が悪口を言うと、1対多数のイジメになりやすい。例えるなら、教室の壇上でケンカするような感じになるため、周囲の人間への『どっちの応援する?』といった、同調圧力が出来て、結果周りも加担するということになりやすい」と、集団心理のコワさを指摘した。
イジメのキッカケは「既読ムシ」
また、三上氏によるとLINEイジメのキッカケで一番多いのは、やはり「既読ムシ」。
■中学3年生・女子の場合
「暑いね」という友達のメッセージに返信を忘れた。
翌日、どうして無視したのか責められ、女子全員から無視されるようになった。
「LINEは、リアルタイムで出来るから『みんな、見てるでしょ』という前提で会話してると、見てない、または、見たのに返事しないということが、全員にわかってしまう。そこが、ちょっと厄介」と、三上氏は指摘。
MC恵俊彰は「本来、既読機能は、相手がメッセージを読んだことに安心するはずのもの」、八代英輝弁護士は「親としては、家に帰ってもコミュニティに縛られているのは心配」だと指摘した。
デーモン小暮は「そういう失敗をして成長していくもんなんだけどね。読んだけど、自分もすぐに返せない事情があるんだしって。みんなが同じ痛みを味わえば、相手の状況を理解できるようになるはずなんだけど、そこまでまだ成熟してないってことだよね」と、利用者のコミュニケーション力の未熟さを指摘した。
イジメの件数が、前年比2.5倍!
パソコンや携帯電話を使った小中高校でのイジメは、2012年度の2,992件から、2013年度の7,855件と1年で2.5倍に増加。
愛知県刈谷市では、今年4月から、全21の小中学校が夜9時以降は、スマホを保護者があずかるという取り組みを始め、各地の自治体に広がっているという。
三上氏は、「これをやることで、夜9時以降は返事しなくてもいいという前提になる。9時以降、絶対に使うなという事ではなく、子供たちに猶予を与えるための取り組み。なかなか賢いやり方」と話した。
ルールやマナーは一切なし?早いもん勝ち?
さらに、子供たちだけでなく、大人同士でもトラブルが。
■36歳・主婦の場合
ママ友から「週末の食事会について話し合いましょう」というメッセージが来たが、仕事中で参加できず、帰宅してLINEを確認したら、面倒な準備作業などを勝手に割り振られていた。その後もこのやり方で面倒なことを押しつけられている。
恵「LINEのやりとりに参加しないと、会議に参加しなかったような扱いになって、面倒な役割や責任を押しつけられると」
八代「対応をみんなに見られてるから、本音も言いにくい」
デーモン「本来、大事なことを決める会議は、日時をきちんと決めて全員が集まるのに、予告なく始める人が悪い」
三上氏は「PTAの一番最初の会合って、保護者は必死で出る。なぜかというと、いないと押しつけられるから。それは、LINEに限らずある構造なんです。それを、LINEでやるなら、全員が見たところで意思統一を図って行うというならいいんです。でも、LINEはとにかくスピードが速いので自分の生活スタイルがついていけないということが問題にある」と話した。
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2014年08月14日 10:15
いつでも見たり打ったりできるわけないじゃん、てのが理解できないのが、理解できません。
まぁ、若い子に限らず、緊急性がまったくない電話ですら、
なん出てないの!
って怒る人がいるからなぁ…仕事中やトイレや風呂や、諸々出られない時間、対応できない時間は誰でもあるのに。
本当にその通りです。 これがいつまでたっても治らない以上、どんな道具がでてもトラブルになりますね。 コミュニケーション力の未熟という言葉に納得しました。