Evernote バックアップの必要性とその4つの方法とは?
なんとなく便利だから利用し続けているEvernote。でも最近ふと「もしこれが飛んだら、どれほど恐ろしいいことになるだろうか?」と考えて、もしやバックアップする必要があるのだろうか?と思い調べてみました。どうやらバックアップを取った方がいいみたいです。ではその理由とは?そして4つの方法のバックアップとは?
目次
- Evernoteクライアントソフト(for Windows/Mac)の「エクスポート(書き出し)」機能の利用
- プレミアム会員の「ノート更新履歴」を活用する
- データベースフォルダを丸ごとバックアップする
- 自動バックアップソフト「Evernote Exporter(for Windows)」を利用
Evernote バックアップの必要性
Evernoteといえば Evernote…ドラえもんの四次元ポケットのよう!PC,iPhoneでメモって参照 という有名な(?)記事にあるとおり、「ひとまずメモしておこう!どうせ容量無制限だから!」程度で使い始め何でも保存していました。当初はブログ記事のネタ元として使かえそうなWebページのクリップがほとんど。四次元ポケットの”無限”という特徴を生かそうとしていたわけです。(ちなみに無料版なら 60MB/月 まで、プレミアム会員なら 1GB/月 まで。)
でも最近は、保存した情報を必要な時に素早く引き出せるので、気になるWebページのクリップではなく、ブログの下書き、仕事の進捗や書類、生活上の重要書類をどんどん保存しており、まさにドラえもんが”ドラえもん”たる理由となっている四次元ポケットのような最重要なWebポケットになってしまったわけです。
でも、大切な情報が詰まっているとはいえ、Evernoteのバックアップの必要性はあるのでしょうか?ネットで検索してみると、もっともらしい理由として以下の2つが挙げられていました。
同期の失敗
Evernoteは多端末で同期できる言わずと知れたクラウドサービスです。これがEvernoteを使う理由となっているわけです。
ここで保存ではなく同期という点に注目できます。つまり一つの端末、たとえばiPhone上で複数のノート、またはうっかり全ノートを完全削除してしまったら(または削除されてしまったら)どうなるでしょうか?気づかないうちに自宅のPC上のデータも消失してしまった、という恐ろしいことになる可能性があるのです。これがEvernoteの同期の恐ろしさです。
アカウント情報の流出
加えて最近問題になったEvernoteアカウント情報の流出。これもバックアップの必要性を高めています。一旦情報が流出すると、心無いハッカーたちはノートの改ざんや完全削除など、なんでもやりたい放題。
確かに重要ノートにパスワードを掛けたり、2段階認証でアカウント情報を守ったりするのは当然の策ですが、いかんせんこの世に完全なものはありません。
ですから、同期の問題に加えてアカウント情報の流出という問題もEvernoteのバックアップを定期的に取る理由となっています。
バックアップの4つの方法
ではどうすればEvernoteのバックアップを取れるのでしょうか?以下の4つの方法があります。
- Evernoteクライアントソフト(for Windows/Mac)の「エクスポート(書き出し)」機能の利用
- プレミアム会員の「ノート更新履歴」を活用する
- データベースフォルダを丸ごとバックアップする
- 自動バックアップソフト「Evernote Exporter(for Windows)」を利用
1.Evernoteクライアントソフトの「エクスポート」機能
これは一番スタンダードなEvernoteのバックアップ方法でし、Evernote公式ページで紹介されているバックアップ方法です。(でも本来は別アカウントへのノート移動を主な目的とするようです。)
保存形式
エクスポートの保存形式には以下の4つがあります。
enex形式・・・Evernote独自のファイル形式。基本ノートの内容を見れません。Evernoteの「インポート」機能でデータを復元できる唯一形式です。ありえないことですが、Evernoteを使えなくなったら復元は厳しいですね。
しかしこの機能で保持できないデータがあります。それは「ノートブック名」です。これが復元されないのは厳しいですね。他にも保持されないデータとして「ノート履歴(プレミアム版)」「共有リンクのURL」があります。その他の情報、たとえば「作成/更新日時」「タグ」「位置情報」「ソースURL」「画像」「ファイル」は保存されます。
html形式・・・単一または複数のWebページで保存され、ブラウザで閲覧できます。Evernoteで復元予定がないなら、こちらがおススメです。もちろん画像や挿入ファイルも保存されますよ。複数のWebページを選択した場合、マスターインデックスが作成されます。
mht形式・・・MicrosoftのWebアーカイブファイルで Internet Explorerなどで閲覧可能です。画像や挿入ファイルも保存されますよ。
エクスポートの方法
では実際にEvernoteクライアントソフト(for Windows)でエクスポートしてみます。以下のように、「全ノートブックのエクスポート」「各ノートブックのエクスポート」および「各ノートのエクスポート」の3つの方法があります。
まず「全ノートブックのエクスポート」つまりEvernoteの丸ごとバックアップです。左ペインの「ノート」を右クリックして「ノートをエクスポート」を選択。
希望する保存形式を選択して「エクスポート」をクリック。
最後に保存先のフォルダを選択して「保存」します。丸ごと保存ですからデフォルトのファイル名は Evernote.enex です。
次に「各ノートブックのエクスポート」です。上記と同様に保存したいノートブック上で右クリックして「ノートをエクスポート」を選択して保存可能です。
最後に「各ノートのエクスポート」をする場合です。リストビュー(またはカードビュー)などから保存したいノートを右クリックして「ノートをエクスポート」をクリックするだけ。その後は上記と同様の手順です。
2.プレミアム会員の「ノート更新履歴」を活用
Evernoteプレミアム版で利用できる「ノート更新履歴」というものがあり、1日おきにノート履歴が保存され、必要に応じて復元できます。
無料版でもバックアップされているとか。緊急事態となれば、プレミアム会員となり、直近の履歴から復元できるかもしれません。(未検証)
3.データベースフォルダを丸ごとバックアップ
これが一番簡単かつ確実な方法でしょう。単にPC上のデータフォルダをバックアップし、いざとなればそれ元に戻してやれば完全に復元、つまでエクスポート機能ではできなかったノートブックも復元できるわけです。
データフォルダの場所は「ツール」⇒「オプション」⇒「データベースフォルダ」から確認できます。以下の「Databases」をバックアップしたい場所にコピーするだけです。
4.自動バックアップソフト「Evernote Exporter(for Windows)」を利用
最後にWindows版のみですが Evernote Exporter を利用して、Evernoteクライアントソフトのインポートで復元できるenex形式のバックアップファイルを定期的に保存できます。
利用法は簡単です。まずEvernote Exporterから[EvernoteExporter_x.x.x_setup.exe]をダウンロードして起動します。
まずバックアップのスケジュール設定です。以下を参考に設定します。
- 「Export Location」・・・バックファイルの保存フォルダとファイル名を設定
- 「Start Date」・・・自動バックアップ開始日時を指定
- 「Repeats」・・・「Hourly」(時間)、「Daily」(日)、「Weekly」(週)、「Monthly」(月)
- 「Repeat Every」・・・間隔
- 最後に「Export now」でスケジュール保存
バックアップのスケジュール確認です。「OK」を。
以後タスクトレイに常住して定期的にバックアップします。
以上、Evernoteのバックアップの必要性とその4つの方法でした。しっかりとバックアップをとれば、痛い目を見ずにすみます。転ばぬ先の杖ですね。