ワニに30か所かまれた男児、軽傷で救助
2014年8月14日6時0分 スポーツ報知
米フロリダ州の男の子(9)が湖で遊泳中、体長約2・7メートル、体重約180キロのワニにかみつかれたが、奇跡的に助かっていたことが13日までに分かった。
米メディアなどによると、恐ろしい出来事は7日昼すぎ、オーランド市の人気観光スポット近くにあるトホペカリガ湖畔で起きた。男の子は遊泳禁止区域で、暑さをしのぐためにこっそり泳いでいた。
「水中で何かが体に当たったのはすぐ分かった。最初は誰かがからかっていると思って」。男の子が恐る恐る手を伸ばすと、何やら硬いモノに触れた。「何度か触ると人ではなく歯のような感じだった。これはもしやワニのアゴでは…」と考えたその時、大きなワニが襲ってきた。かまれないように、何度もたたいたり蹴ったりして抵抗した後、両手でアゴをつかみこじ開け、何とか脱出し救助を求めたという。
男の子が運ばれた病院の外科医によると、体には30か所のかまれた痕や傷痕があり、ワニの大きな歯が1本、刺さっていた。しかし、幸いにもいずれも軽傷で、ベッド上で行われたテレビ取材にもマイクを持ってハキハキと応対。「もう湖で泳がないで」と呼び掛けていた。
トホペカリガ湖は、野生のワニを見るために訪れる観光客も多い。水生生物も豊富で「バス釣りの聖地」としても知られる。