2014-08-14
「A級戦犯は、公に追悼・慰霊してはいけない」「そして『それゆえに』彼らは尊い」…田中秀征氏の母親が、独自に生んだ”神学”がすご過ぎる。
さて、季節の話に入るか。お盆。本日は8月14日。明日は8月15日。
これから紹介するのは、少し昔の記事です。たしか今年はじめ、東京都知事選のときに、細川陣営に入った田中秀征氏が、選挙の票読みのことで昔なにか書いてたなぁ…と探していたときに見つけたもので、いつか皆さんに読んでもらおうと思っていたのでした。
【私の母の歴史認識】 http://diamond.jp/articles/-/36693
“歴史認識”と言うと、いつも私は40年前に亡くなった母のことを思い出す…母は私に政治向きの感想や意見を述べたことは一度もなかったが、歴史認識についてはその行動によって、今に至るまで大きな影響を与え続けている…もちろん無学な母は“歴史認識”などという言葉とは無縁であったし、私に何かを教えるつもりもなかった。私が勝手に母から学んだのである。
A級戦犯の写真を新聞から切り抜いた母の思い
昭和23年12月、東條英機元首相をはじめA級戦犯7人の絞首刑が執行された……翌朝の新聞一面には巣鴨プリズンから出てくる大型トラックの大きな写真が掲載された。その荷台には白布に包まれた7つの棺が乗せれ、占領軍兵士が敬礼している。
その夜、母は部屋の隅にうずくまり、ハサミでその写真を切り抜いていた。(略) 母はその写真を仏壇のそばの壁に貼り、長い時間合掌して頭を下げ続けた。
私はうしろから咄嗟に「悪いことをしたからこうなったのに、どうしてお参りするの」と文句を言った。それに答えて母は私にこんな趣旨のことを言ったのである。
「悪いことをしたかどうかはよくわからない。だけど悪いことをしたと認めて反省したから国は再出発できた。だから、この人たちには表立ってお参りできない。この人たちも国のために働いてくれたし、自分たちも信じて協力した。表立ってお参りできないなら、こうして陰でもみんながお参りしてやらなければいけない」
正確な言葉使いはもちろん覚えてはいない。しかし母の答えは大筋でこんな風であった。とりわけ私の頭に残ったのは「表立ってお参りすることはできない」という言葉であった。
その後、母は毎日この写真へのお参りを欠かさなかった。その切り抜きが茶色に変色してよく見えなくなっても、亡くなるまでお参りをし続けた。
また、母は仏壇の仏像の隣に靖国神社の絵はがきを立てかけ、それにも毎日お参りした。私が「神さまと仏さまを一緒に拝むなんておかしい」と言っても、「忙しいからこれでいい」と言って相手にしなかった。
軍国歌謡「九段の母」では三番で
両手合わせてひざまづき 拝むはずみの御念仏
はっと気付いて うろたえました
この田中秀征氏の「無学な母」の結論には、アジアへの贖罪意識や支配層への責任追及の意識が足りないという批判も、大東亜戦争の歴史的意義や、公式の慰霊の大切さを分かっていないという批判も言われるかもしれない。
のだろうが、たしかに一読して驚いた衝撃が今読んでもよみがえる。
これは極めて深く練られた”神学”ではないか?
そしてまた、外交的、政治的になかなか巧い”落としどころ”になっているなぁ、と思っている。これが実際に政治の場に持ち込まれるかどうか…はありえないように見えて、けっこうあり得る。
田中秀征も一時は権力の中枢に入った人だった(細川内閣の首相補佐官)りした人なので、今後、属人的に、そういう人…田中秀征の思想に近い人が首相になれば、そのまま、そうなる。それもなんかいい加減だけどさ。
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