E3系に山形新幹線転用車登場。
▲E3系0番代改造のE3系1000番代L54編成。転用改造にあわせて山形新幹線の新塗装にされた。'14.8.7 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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秋田新幹線にE6系を投入したことにより余剰となったE3系0番代のうち、R18編成は改造のうえ新幹線初のリゾート列車・E3系700番代"とれいゆ"となりましたが(→こちら)、このほど山形新幹線用に転用改造されたE3系が登場しました。
▲14号車のE326-1104。E326-24を改造したもので、既存の編成にあわせてパンタグラフの向きを変えている。'14.8.7 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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▲15号車のE328-1004。E329-24を改造。座席1列の追加により側窓も片側1つ増設されている。'14.8.7 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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▲16号車のE325-1004。E325-25を改造。パンタグラフを撤去しているのが外観上の特徴。。'14.8.7 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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改造種車はR24編成のE326-24、E329-24とR25編成のE311-25、E326-25、E329-25、E325-25、E322-25で、E329-25とE325-25の間にE326-24+E329-24を組み込んだかたちになっています。番代は1000番代へと改番のうえ、車号は既存の1000番代の続番となり、編成番号も続番の「L54」となりました。
▲編成番号は既存の1000番代の続番となる「L54」に。'14.8.7 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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▲E328-1004後位側客室内。写真奥の1列が追加された腰掛。'14.8.7 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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今回の山形新幹線転用に際して、各車の主な改造項目は次の通りとなっています。
○E311-1004(M1sc) 旧車号:E311-25
・荷物スペースの新設
・Dコック点検フタ施錠装置取付
・車いすスペース配置変更
・カーテンの山形仕様へ変更
・多目的室カーテン交換
○E326-1004(M2) 旧車号:E326-25
・リサイクルダストボックスのゴミ箱化
・Dコック点検フタ施錠装置取付
・カーテンの山形仕様へ変更
○E329-1004(T1) 旧車号:E329-25
・補助電源装置(APU)の1台撤去
・特高ケーブルフサギ板変更
・リサイクルダストボックスのゴミ箱化
・Dコック点検フタ施錠装置取付
・カーテンの山形仕様へ変更
○E326-1104(M2) 旧車号:E326-24
・パンタグラフの移設
・車いすスペースの普通座席化(1C・1D)
・リサイクルダストボックスのゴミ箱化
・Dコック点検フタ施錠装置取付
・カーテンの山形仕様へ変更
○E328-1004(T2) 旧車号:E329-24
・座席の1列追加(16A・16B・16C・16D)
・小便所の撤去
・電話室の撤去
・洗面所の移設
・補助電源装置(APU)の1台撤去
・リサイクルダストボックスのゴミ箱化
・Dコック点検フタ施錠装置取付
・カーテンの山形仕様へ変更
○E325-1004(M1) 旧車号:E325-25
・パンタグラフの撤去
・リサイクルダストボックスのゴミ箱化
・Dコック点検フタ施錠装置取付
・カーテンの山形仕様へ変更
○E322-1004(M2c) 旧車号:E322-25
・リサイクルダストボックスのゴミ箱化
・Dコック点検フタ施錠装置取付
・カーテンの山形仕様へ変更
▲E3系1000番代L54編成 編成表。
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▲E326-1104の1位側客室内は車いすスペースを普通座席化している。'14.8.7 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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▲グリーン車の腰掛モケットは変更されていないが、カーテンは山形仕様に変更されている(普通車指定席も同様)。'14.8.7 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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改造は総合車両製作所で施工され、海上輸送~陸送にて新幹線総合車両センターへと搬入されました。その後、塗装・標記類の変更を施して、7月30日には仙台―北上間で試運転を行なっています。
▲普通車自由席の腰掛モケットも種車からの変更はないが、山形仕様のカーテンの色調は異なっている。'14.8.7 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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なお同編成の営業運転への投入は取材日時点では未定とのことでしたが、そう遠くないうちに営業運転入りすると思われます。